キャリアガイダンスVol.406
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 日本大学鶴ヶ丘高校は日本大学の付属高校のひとつ。普通コースと特進コースがあり、例年6〜7割の生徒が日本大学のさまざまな学部に進学するほか、特進コースの生徒を中心に他大学へ進む生徒もいる。そんななか、進路を自分で考え開拓する自主創造型の生徒を育てるため、3年間を通したキャリア教育に力を入れている。自分を見つめ書くことが進路を真剣に考える機会となる 1年生では「職業理解を深める」、2年生では「大学情報の収集と進路決定」、3年生では「大学進学の実現」をテーマに、3年間を通したキャリア教育を実施している同校。生徒は進路講演会や模擬講義、全員参加のオープンキャンパスで外部からの刺激を受けながら、真の第一志望を見つけ進路実現へと向かっていく。 進路行事で学習したことはオリジナルの「キャリアノート」に記録したり、新聞記事を読んで内容をまとめるなど、折に触れ文章を書く機会を与えている。例えば、2年生の夏の課題として出されるオープンキャンパスレポートは、A4用紙にぎっしり4ページ分。そして、3年生になったら志望理由書を書く練習を始める。指導するのは外部講師の講習を受けた各担任だ。6月には必ず、普通コースの生徒全員が標準的なフォーマットに沿った志望理由書を書く。「以前は安易に大学や学部を選び、入学後にミスマッチに気づくということもありました」と進路指導部主任の新藤隆夫先生。しかし、常日頃から〝自分を見つめながら書く〞作業を意識的に行うことによって、文章力が身につくだけでなく、真剣に進路を考えることにつながり、ミスマッチも減っていったという。「特に志望理由書を一度書いてみるということは重要。書きながら進路意識を高めたり、問題意識をもったり。また、担任が添削しながら生徒の進路志望の矛盾点を発見することもあります」。 最終的に校内で仕上げる800文字の志望理由書は、日本大学各学部への内部推薦や外部推薦の選考資料にもなる。「成績を満たしていることはもちろんですが、本当にその学部に行きたいのか、将来的に進みたい道と学部が合致しているのかを確認します」と新藤先生。さらに、内部進学を含め校内選考が必要な推薦希望者全員が校長と面接。一人ずつ意志を確認し、納得のいく進路選択につなげている。─CASE Ⅰ─自分の考えを文章にまとめることで進路を考え切り拓く力を身につけていく│日本大学鶴ヶ丘高校(東京・私立)│付属校ということもあり安易に進路を選んでしまう生徒がいる。将来の進路と学部選択のミスマッチが起こる場合がある。課題1951年創立/普通科生徒数1350人(男子574人・女子776人)進路状況(2013年度実績)大学92.3%、短大2.4%、専各1.0%、就職0.0%、その他4.3%将来、志望理由書を書くためには、大学の実際の様子を見ることも必要。学びの内容や校風をチェックし、自分に合うところや合わないと思ったところなどを記述したレポートの提出が2年生の夏休みの課題。■ オープンキャンパス振り返りシート522015 FEB. Vol.406

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