キャリアガイダンスVol.406
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本学は「姫路・播州に総合大学を」という地元の強い要望を受け、公私協力によって1987年に誕生した大学です。文系学部に加え、2006年に医療保健学部、07年に薬学部を設置したのも、16年に看護学部(仮称)の新設を計画しているのも、地元で学び、地元に就職し、地元に貢献するという循環を強化していきたいという思いがあってのことです。 チーム医療の重要性が叫ばれる今、高度医療に精通し、多彩な医療職をまとめる看護師の需要は高まるばかり。その点、先行する医療保健学部・薬学部との連携や、同一学校法人である獨協医科大学との交流は大きな強みです。特に、大学院や附属病院、分野に進みます。そこでは医療経済や医療訴訟など、これまでの経験を生かした学びのコースも提供する計画です。医療に強い事務職という現場の期待にも応えられるでしょう。 2年次の進級に当たっては一定の単位修得というハードルを設けますが、それは早い段階で学習に取り組む習慣をつけてもらいたいからです。ここではしっかりとしたサポート体制も欠かせませんが、学部の定員が少ない本学では可能です。厳しいと思われるかもしれませんが、これも本学が社会的責任を果たすために必要なことと考えています。 薬学部新設に伴い、本学に赴任してきた当初、成績不振の学生がいました。徹底して面倒を見るなかで気づいたのは、それは単に学習習慣がついていなかっただけのこと。一旦、習慣ができればあとはひとりで動きだしてくれます。数年後、実習先から戻るころの顔つきが頼もしかったこと。そうした変化は後輩や他の学部にも波及していくものです。今、キャンパスの雰囲気が確実に変わってきたことを実感しています。その流れを加速し、医療系に強い総合大学として生まれ変わった姿を見せることが私の役割です。【学長プロフィール】ほんだ・ぎしょう●1943年生まれ。京都大学薬学部卒業。同大学院薬学研究科修了。薬学博士。1994年京都大学薬学部教授、97年同大学院薬学研究科教授、2007年京都大学名誉教授、姫路獨協大学薬学部教授。11年より現職。学校法人獨協学園理事。【大学プロフィール】1987年創立。外国語学部、法学部、経済情報学部、医療保健学部(理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚療法学科、こども保健学科、臨床工学科)、薬学部の5学部9学科。2016年に看護学部(仮称)を開設予定(設置構想中)。また、外国語学部、法学部、経済情報学部を人間社会学群(国際言語文化学類、現代法律学類、産業経営学類)に再編予定。看護学部(仮称)の新設(予定)とともに関西の私立大学初の学群制導入。地域に必要な人材の輩出を目指す教育研究センターの設置・運営ノウハウなど、創立以来40年にわたり蓄積されてきた獨協医科大学の経験の共有は大きなアドバンテージといえます。 ものづくりの町である姫路・播州に多彩な価値観・能力をもった人材を輩出することもまた、公私協力で設立された本学の使命です。多様な人々が住む社会においては幅広い教養は欠かせません。「大学は学問を通じての人間形成の場である」という建学の精神に立ち返り、外国語学部、法学部、経済情報学部を「人間社会学群」として再編、教養教育に重点を置き、新たな形でリスタートします。1年間みっちり共通の教養教育を行い、進むべき方向を見定めた後、専門̶変革に挑む̶まとめ/堀水潤一 撮影/川本陸洋姫路獨協大学学長本多義昭552015 FEB. Vol.406

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