キャリアガイダンスVol.406
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教育現場と医療現場が直結していること。これが私たち福岡保健学院の大きな特徴であり強みです。学生をプロの医療人に鍛え上げるには、質の高い臨地実習の機会をいかに確保するかが重要です。本学院が運営する医療系専門学校は全国に7校。これに対し、私が会長を務める医療法人財団が展開する医療機関は全国21病院にのぼります。急性期病院からリハビリテーション専門病院までそろう充実した環境で、看護師や助産師、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)といったセラピストの卵たちが、日々実践力を磨いています。 その成果は目覚ましく、本学院で一番歴史のある福岡看護専門学校にお宿に21番目の病院が誕生します。 江戸中期から続く医師の家に生まれた私にとって、治癒や回復を喜ぶ患者様の笑顔こそ、何よりの幸せであり、生涯追求してやまない志です。この志を、「手には技術、頭には知識、患者様には愛を」という言葉に託し、本学院の学生たちにも折に触れ伝えています。思いは伝わっているのでしょう。本学院で学んだセラピストが多く活躍する私たちの病院で治療を受けた患者様のうち、実に85%の方がご自宅に戻られています。これは、厚生労働省が基準と定めた在宅復帰率の70%を大きく上回る実績です。 医療人育成と医療レベルの向上に注ぐ努力に終わりはありません。私がカンボジアに開いた小児病院と研修目的の人事交流を継続しているほか、8年前に開始したドクターヘリの稼働率も年々向上。学院各校のカリキュラムや実習内容も毎年見直し、充実度を増しています。 命をつなぐだけではなく、命の尊厳を輝かせる医療人の育成を目指し、実践的な学びを重ねる本学院の教育。未来ある高校生の皆さんにも、ぜひ知っていただきたいと思います。【創設者プロフィール】かまち・ますみ●1940年生まれ。九州大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。74年、救急指定の下関カマチ医院を開院。現在、21病院、7校を運営する医療法人グループのトップ。【学校プロフィール】北部九州と首都圏・関東エリアに7校(看護1、助産1、看護リハビリテーション2、リハビリテーション3)の医療系専門学校を展開。2015年春に東京・原宿に開院予定の1病院を含め、全国に展開する21病院と連携し実践的な教育を行う。手に技術、頭に知識、患者様に愛。三拍子そろった医療人を育成し、地域医療の底上げに貢献したいいては、看護師国家試験8年連続100%合格(2013年度合格者数38人)、他の学校においても、全国平均を上回る合格率を誇っています。 高齢化の進展とともに脳血管疾患や心臓疾患などが増加し、初期治療後の回復期リハビリテーションの重要性が増しています。ところが人口10万人当たりのセラピストの数で見ると、わが国は北欧諸国の10分の1、ドイツの5分の1と、圧倒的に不足しているのが実情です。私たちがセラピストの育成を重視する理由もそこにあります。とりわけ首都圏や関東エリアの状況は深刻で、私たちも近年、首都圏でのリハビリテーション専門病院の展開に注力。2015年春には、東京・原̶変革に挑む̶まとめ/金丸正文 撮影/河波隆博学校法人福岡保健学院創設者蒲池眞澄572015 FEB. Vol.406

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