キャリアガイダンスVol.406
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● とてもよい内容だったので、子どもたちに聞かせたい。(多数)● とても参考になった。子どもの考えを尊重しながら、“自分らしく生きる”ことをみつけることができるようサポートしていきたい。● 具体的で、真実が述べられていて、非常によかった。● 勉強になった。文理選択について、子どもとじっくり話してみたい。● 非常に感銘を受けた。普段の生活にも参考になる話だった。● 今後どんな力が必要で、今、何をすべきかがわかった。● 1年生の今から将来の方向性を考えるべきということに気づかされた。● 働くことはまだまだ先だと思っていたが、今できることがたくさんあることがわかった。● 親世代の受験と子ども世代の受験の内容に開きがあることがわかった。 東北地方のなかで高い国公立大学合格率を誇る岩手県立盛岡第三高校。卒業生における国公立大学合格比率は毎年70%前後をキープし続けている。2007年頃から、ディベートを取り入れた総合的な学習の時間に力を入れるなど学校改革を行い、生徒の自主性を重視。また、近年では思考力や表現力を身につけ、意欲的、主体的に学ぶことを目指し、若手教員を中心にアクティブラーニングを積極的に取り入れている。大学に入ったその先を考えてもらうための講演 同校に入学してくる生徒の目的は、はっきりしている。280名中約270名が最初から国公立大学合格を目指しており、特に保護者からの期待は大きい。 入学直後から年3回の進路希望調査を実施。多くの生徒が東北大学を第一志望としており、東北大の夏休みオープンキャンパスには1年生全員が参加する。その後、職業研究や大学・学問調べなどを経て、文理選択を行う。この流れに合わせて、保護者にも今の子どもたちを取り巻く社会の状況を知ってもらおうと、5年前から実施しているのがリクルートの「保護者向け講演」。毎年11月に、大学の学部学科選びの視点や、その先の仕事、また就職活動の実態、社会で求められている人材像、企業のグローバル化などが語られる。 「地方では世界的な大企業で働いたり、海外で活躍したりするような人が身近にいるわけではありません。多くの生徒や保護者は、具体的な「志」のイメージが持てないまま、漠然と難関大を目指しているのが現状です。高校生活は、学習はもちろんですが、将来大学で何を学び、広い世界で活躍していくかといったキャリア形成について考えることも大切です。そういう大局的なことを東京の企業の方に語っていただく効果は大きいと思います」と、昨年度1年生を受けもった佐々木直人先生は言う。きめ細かな学習指導に加えフロンティア精神も育成したい 「今の社会の現状を教えてくれる講演だと思いました。受験システム等についてのガイダンスの前に、こういったスケール感のある話を聞いてほしい」と言うのは進路指導主事の菅野幸貴先生。「保護者の希望ももちろん大切ですが、最後は本人が納得する進路に進んでもらいたい。進路選択する上で最終的に何を大切にすべきかを考えさせられる講演です」と言う。同校ではほかにも、キャリアカウンセラーによる職業に関する講演や、青年海外協力隊経験者による講演などで、生徒や保護者を刺激。「ただ難関大というのではなく、自分の目標のために各大学がどんな分野に強いのかを調べ比較検討したり、学力を向上させてさらに高いところを目指したりするなど、柔軟な発想をする生徒が増えてきたと思います」。 まじめに進路実現に取り組むだけでなく、自信とフロンティア精神をもって将来を切り拓いていく生徒を育てるため、学校改革を進めている同校。参加型授業の展開などもその一環である。「遠慮をするな。もっと元気を出して、果敢にチャレンジしてほしい」と佐々木先生。この「保護者向け講演」を聴き、生徒にも同じ話を聴かせ親子で話し合ってほしいということで、昨年度は1年生の終わりに生徒向けにもほぼ同じ内容の講演を実施。今後も、保護者と生徒双方に働きかけ、視野を広げる手伝いをしていきたいということだ。文理選択前の「保護者向け講演」で社会の現状を知ってもらい、対話のきっかけに─盛岡第三高校(岩手・県立)─創立1963年/普通科生徒数 850人(男子397人・女子453人)進路状況(2013年度)/大学進学79.6%・短大進学2.5%専各進学3.5%・就職0.4%・その他14.1%岩手県盛岡市高松4-17-16 019-661-1736 http://www2.iwate-ed.jp/mo3-h/取材・文/永井ミカ左から進路指導主事菅野幸貴先生2年担任佐々木直人先生リクルートサービスを活用した■ 講演会を終えて、 保護者の感想より(抜粋)582015 FEB. Vol.406

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