キャリアガイダンス vol.407
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 人とロボットが一緒に生活し、会話する社会││。ソフトバンクの「Pepper」を見て、SFアニメや映画で描かれていたような世界がついに現実になるとワクワクした人も多いのではないだろうか。 「Pepper」はソフトバンクグループのソフトバンクロボティクスと、ソフトバンクが出資しているフランスのアルデバランロボティクスとが共同開発する世界初の感情認識パーソナルロボット。声と表情から人の感情を理解する感情エンジンと、コミュニケーションによって得たデータを蓄積し、学習するクラウドAI(人工知能)を備えていることがその特徴。心の通ったコミュニケーションができるようになることを目指して作られた画期的なロボットだ。 まるで未来からやってきたようなこの「Pepper」は、まさにソフトバンクが描く未来から逆算して生まれてきた。 孫正義代表は、2010年に発表したソフトバンクグループの「新30年ビジョン」で、コンピュータの進化について言及した。「半導体の集積密度は18〜24カ月で倍増する」というムーアの法則に則ると、コンピュータ1チップ中のトランジスタの数は2018年に人間の脳細胞の数を追い抜く(図1)。さらに300年後の2300年にはそこから1垓の3乗倍という途方もない数値に達するという(図2)。そのとき何が起きるのか。Pepper開発責任者であるソフトバンクロボティクスの林要氏は次のように説明する。 「コンピュータが人間にはできない発明をし、クリエイティブな仕事を担う「Pepper」が導くロボット社会ソフトバンクようになる。そのときには、人の感情を理解して、人と話すようにコミュニケーションができるロボットが当然生まれているはずです。その未来からブレイクダウンしていけば、次はもう〝誰がいつやるのか〞という問題になります。それなら私たちが最初にやろうと考えたのです」 人のそばにいて、人を幸せにするロボットを。「情報で人を幸せに」というソフトバンクのビジョンとも合致したこのロボット事業は、早くも2014年4月には「Pepper」発表というかたちで世の中を驚かせ、2015年300年後の未来から逆算して生まれた事業「情報で人を幸せに」を実現するPepper世界初の感情認識パーソナルロボットソフトバンクロボティクス「Pepper」142015 MAY Vol.407

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