キャリアガイダンス vol.407
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未来の学校・教育を教員同士で語り合う〝ワークショップ〞授業編日頃、生徒の未来を考えることは多くても、先生自身が、未来の学校や教育に関して改めて考える機会は、意外に少ないのではないでしょうか。そこで、忙しい日常から少し離れて、さまざまな学校の先生同士で未来を語り合うワークショップを実施してみました。 日常の忙しさの中で、目の前の仕事に精いっぱいになっていると、将来を見据えた教育や教員像を考えることが、なかなか難しい。しかし、遠い未来から俯瞰してみると、今やっていることの意味やなすべきことの、意外な発見や気づきがあるもの。最近では企業でも、日常業務から離れて未来や自分を考える研修が増えている。そこで、そんな企業内研修を参考に、先生同士が多いに語り合う3時間のワークショップを実施した。 基本的な考え方としては、先生自身がそもそも教員になろうと考えた原体験や、そこで感じてきたやりがいなどの「過去」を振り返ることで、「現在」の先生が考える教育・教員像を見つめ、あるべき「未来」への姿を思い描くというもの。 関東近郊の8つの高校から19名の先生方に集まっていただいた。そんな先生たちの様子とプログラムの実際を、次ページ以降で具体的にご紹介しよう。図1 授業案過去から現在、未来へリアルに考える3時間松戸高校(千葉・市立)角田健一先生・石川瑛子先生、関東第一高校(東京・私立)横山北斗先生・丸橋由佳先生・長尾航先生、専修大学附属高校(東京・私立)皆川雅樹先生、港北高校(神奈川・県立)井上由一先生・宮本恵理子先生・田島利枝先生・金子大和先生、川崎北高校(神奈川・県立)関原隆志先生、藤沢清流高校(神奈川・県立)小島昭彦先生・長谷川智司先生・日野裕紀先生、富士市立高校(静岡・市立)遠藤健先生・吉村順先生・岩田春菜先生、富士市教育委員会/富士市立高校(静岡・市立)眺野大輔先生、浜松北高校(静岡・県立)大村勝久先生時間STEPセッション名概要ねらい実施ポイント25分OPENINGアイスブレイクワークショップの概要説明ののち、グループ内での自己紹介を兼ねた語りと、アイスブレイク。目的の理解、アイスブレイクグループ分けは、日頃あまり話をしたことない人同士や、役職・肩書などもバラバラになるように。40分STEP1自己振り返りセッション先生自身が、なぜ教師になろうと思ったのか、これまでの教師人生で一番うれしかったことなどを語ることによって、原体験や軸の再確認をする。(1)相互インタビュー(ペアワーク) 30分ヒアリングシートをもとにインタビューをし合う。(2)他己紹介(グループワーク)  10分インタビューをした相手のことを、グループの人に紹介する。聴いている人は、話の内容から「すてきだなと思ったこと」「大切にしたいと感じたこと」などを付箋にメモし、本人に渡す。過去を振り返る〈自分を再確認する〉ペアでインタビューをする際は、自由に場所を移動して、話がしやすい雰囲気を。「発見」や「相手をよりよく知ること」を楽しむように促す。45分STEP2ありたい姿/ありたくない姿セッション教員として、「ありたい姿/ありたくない姿」を書き出し、シェアする。(1)付箋に思いつくまま書き出す(個人ワーク) 5分(2)「ありたい姿」「ありたくない姿」の枠を模造紙に書き、それを壁に貼って、全員の付箋をそれぞれのコーナーに貼り出していく。さらに、似た内容同士をグルーピングし、タイトルをつける(グループワーク) 30分(3)グループで出た内容を、全体シェア 10分現在を確認する〈想いを明確にする〉模造紙の真ん中で、ありたい姿/ありたくない姿を分け、それぞれのスペースに自由にグルーピングする。30分STEP320年後の未来デザインセッション20年後の未来、勤務校が「すごい高等学校50選」に選ばれたと仮定して、どういう学校として選ばれたかを考える。(1)模造紙に、グループで自由に回答を書き込んでいく(グループワーク)  20分(2)グループごとに発表 全体シェア 10分未来を考える〈あるべき未来を考える〉模造紙には、自由に思ったことを絵でも言葉でも、どんどん書き出していくことを促す。整理せず、汚すことを楽しむように促したい。5分STEP4明日から取り組んでいきたいことセッションこれまでのセッションを受けて、3つの観点で自分のアクションプランを立てる。①Start・・・新しくはじめたいこと②Stop・・・もう止めたいこと③Continue・・・続けていきたいこと(個人ワーク)未来と自分をつなげる〈日常につなげる〉3つの項目、それぞれに1つずつ、明日からすぐに取り組みたいことを記入していくように勧めます。20分CLOSINGダイヤログセッションSTEP4で作成したアクションプランと、今感じていることを全体に発表し共有する。再確認と期待感の共有円陣を組むなどして、全員で話をし、思いを共有します。注:所属校は、2015年3月取材時のものです。※途中、適宜5~10分の休憩を入れていきます授業編未来社会にどう向き合うか?教師272015 MAY Vol.407

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