キャリアガイダンス vol.407
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||開校を直前に控え、教職員の雰囲気やモチベーションは?丹野▼先日、教員が初めて揃いキックオフの会を行いました。そこに、子供未来会議やOECD東北スクールなどで活動してきた高校生2人を招き、本校に期待することを話してもらいました。彼らは、「活発に動く授業、共に学び合う授業をしてほしい」「現実社会の中で学びたい」ということを語ってくれました。まさに、私たちの教育理念に共鳴するものでした。彼らの言葉を受け、「ああ、こうした教育を行い、こういう若者を育てていけばいいんだ」というイメージが共有できたと思います。南郷▼解がない中で行動し、何かを生み出してきた子どもたちなので言葉に重みがありました。彼らの発言を受け、校長先生が「そうした思いをこの学校の建学の礎として刻みたい」と話されたとき、私同様、奮い立った人は多いはず。先生方の意欲や地域への思いも強くグッときました。いいチームになれると思います。丹野▼双葉郡出身で、自らも家を失い、帰宅できない教員もいますし、先生方の地域への想いはとても強い。一方で、本当にこんな教育ができるのかという不安の声があるのも事実です。私は、子どもたちの成長する力を信じてやれば不可能はないと信じています。これは挑戦であり、それぞれの持ち味を生かし、できることからやっていこうと話しています。校長丹野純一先生副校長文部科学省 初等中等教育局 初等中等教育企画課 専門職南郷市兵先生||20年後、どんな地域像、学校像を描いていますか?丹野▼20年後というと1期生が36歳、ちょうど今の南郷さんの年齢です。そう、南郷さんのような青年に育ってくれていたらうれしいですね(笑)。 以前からいた住民と新しい住民が一緒になって新しい街を作っている。その中心に学校があるというイメージです。コミュニティづくりに困っている人たちが世界中から見学にくるような、模範となる地域であり学校でありたいと思います。南郷▼大勢の人が集い、常に街づくりについて議論し、面白いことをワイワイやっている「創造のるつぼ」のような空間になっていてほしいです。私は、記者会見で「日本で一番いい学校にしたい」と話しました。震災後、各地で見てきた素晴らしい実践を参考に、しっかりカリキュラムに落とし込み、全校一丸となっていい学校にしたいのです。ここでの取り組みは、日本の教育改革の先取りでもあります。校長先生が言うように、最も課題が先鋭化したこの地域だからこそできることがあるはずです。他に先駆けて、さまざまなことに挑戦し、日本の教育のモデルになる必要があると感じています。「不可能」の反対語は「可能」ではなく「挑戦」だモデルとなるような日本で一番いい学校にしたい||1期生に期待することは?丹野▼今の大人を超えてもらいたいです。今の学校や社会のあり方さえ変えていけるような若者に育ってほしい。そのために我々は、生徒の主体性を信じ、いろいろなことに取り組んでいきたいと思っています。南郷▼生徒の挑戦を後押しする授業をしていきたいです。失敗もあるでしょうが、自分で考え、判断し、挑戦したことであれば、失敗したとしても大きな力となります。失敗も許容していくような挑戦の場を作り、共に進んでいきたいと思います。展望・未来を創る学校未来社会にどう向き合うか?352015 MAY Vol.407

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