キャリアガイダンス vol.407
47/64

学生は自ら問題や課題、テーマを設定し、4年間を通じて自ら学びをデザインし解決することが求められるのです。学生に必要な力は次の4つに集約されます。① 大学での学びを最大化するため の基礎学力② 自ら問題やテーマを発見し、学び の目標を設定する能力③ 自身の4年間の学びをデザインし、 自ら学んでいく主体性④ ゼミや研究会で対話や議論を通 じて学ぶために周囲を巻き込み、 引っ張る力 この4つはペーパー試験だけでは評価できません。4つの力を満遍なく見ようとして始まったのが推薦・AO入試なのです。この4つの力を見る方法が志望理由書、面接、グループディスカッション、高校での活動履歴・内容・自己PRそして小論文などなのです(図1)。 昨年12月の中教審の答申では、センター試験を廃止し、学力試験と大学ごとのアドミッションポリシーに基づいた個別試験の2本立てとすることが提言されています。個別試験の内容は志望理由書、面接・プレゼンテーション、グループディスカッション、高校での活動履歴・内容、小論文など(図2)。 つまり、2020年からの新大学入試は力も志も評価する、推薦・AO入試と一般入試の融合型になると言えます。学力試験では、大学で学ぶための学力を測定。その基準をクリアした受験生が、個別の志望大学図2 2020年からの大学入試システム図1 各入試方法で測る力2020年からは一般入試と推薦・AO入試の融合系入試に評定平均志望理由面接プレゼン小論文グループディスカッションA.基礎学力B.人物像C.「学生」として 求められる力D.明確な 目的意識に出願。大学は、アドミッションポリシーや求める学生像に基づいた個別試験を設計するようになるでしょう。 実はこの動きはすでに始まっています。昨年、新設された高知大学地域協働学部では、一般入試に志望理由書とグループディスカッションも導入しました。2020年を待たずに徐々に入試改革は進むと考えられます。 では、高校の教育現場では、何が起こるでしょうか。今までの一般入試に向けた学力を重視した進路指導が大きく変わり、アクティブラーニングを取り入れた授業も必要になるでしょう。これは、入試対策というだけでなく大学に入った後に必要な力を育てるためでもあります。突然、授業内容やカリキュラムを大きく変えるのは困難でも未来の入試=推薦・AO入試対策を学校現場で推し進め、指導方法や指導体制、カリキュラムを試行錯誤しながら工夫することはできるのではないでしょうか。 次回からは志望理由書、面接・プレゼンテーション、グループディスカッション、高校での活動履歴・内容、小論文などについて考えていきます。まずは次回、推薦・AO入試における根幹ともいえる志望理由書について考えていこうと思います。志望大学合格・入学大学ごとの個別試験アドミッションポリシーに基づく多元的評価を重視した個別選抜の確立大学入学希望者学力評価テスト(仮称)高等学校基礎学力テスト(仮称)高等学校高等学校教育の質の確保・向上専門学校など就職など個別試験の入試は現行の推薦・AO入試の評価方法を参考・活用志望理由書、高校での活躍・大会・表彰記録、学習計画書、小論文、面接・プレゼンテーション、グループディスカッション、調査書、推薦書、学力試験など492015 MAY Vol.407

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です