キャリアガイダンスVol.410
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392015 DEC. Vol.410AL型授業への挑戦 牛田校長が2013年に校長として同校に赴任し各教室をまわった際、生徒たちが大人しくまじめすぎて、授業への参加が受身であることが気になった。同時に全職員と面談を行った際に、教員たちも校長と同じ印象を持っており、それを課題と感じていることがわかった。 折しも、県教委が初の「学校改革プロジェクト」支援事業をスタートさせた時期だったため、それに乗る形で授業改革の柱としてAL型授業を全校で取り組み始めた。 まだスタートして2年弱だが、生徒にも教員にも如実な変化が出ているという。 「生徒が楽しそうに授業を受ける風景が増えてきました。また同時に、先生たちが職員室で授業の話題を活発にするようになったのです。当校では年2回、お互いの授業を参観し合う『スキルアップ週間』を行っており、以前は形骸化してあまり参観する先生がいませんでしたが、今では多いときには1つの授業に10名程の教員が見学するなど、教員がアクティブになっています」(牛田校長) 「昨年度から参観の際に『授業公開シート』という、見た授業の感想などを記入するシートを導入しました。参観すべきポイントがわかって、見学する先生方の真剣度が変わってきました。保護者からも好評で、熊本北高校(熊本・県立)第4回さまざまなメディアやシンポジウム等で「アクティブ・ラーニング」をテーマにしたイベントが開催されています。同時に、アクティブラーニング型授業(以下「AL型授業」)の実践に向けて校内研修会や研究会が全国各地で開催されています。この連載では学校組織としてAL型授業に取り組んでいる学校をご紹介しています。今回は、学校改革の柱として全教科でAL型授業を導入している熊本県立熊本北高校を取材しました。企画協力/小林昭文(産業能率大学 教授) 取材・文/長島佳子 撮影/姉川友香授業参観の際には、『自分もこんな授業を受けたかった』とお声をいただいています」(濱本先生) それでも、まだスタートラインに立ったばかりだと牛田先生は語る。 「今後は生徒の実情に合わせてAL型授業をシラバスに盛り込んだり、ICTを整備したり、ノウハウや教材を教員間で共有化させていきたいと思います」(牛田校長)学校改革の柱としてアクティブラーニングで授業改革教員がアクティブになり授業研鑽の意識が向上熊本北高校のアクティブラーニング型授業への取り組みの歩み熊本北高校は、牛田校長が着任した2013年に、県教委の「学校改革プロジェクト」支援事業の指定校に採択された。改革の柱として「授業改革」と「校務改革」を掲げ、教員たちによるワークショップで浮き彫りになった課題を解決するために、AL型授業の導入を決定。同年10月から先進校への視察など情報収集を行い、2014年4月から全教科で実施を開始した。今年の6月に産業能率大学の鈴木建生先生を招いての全教員研修会を行うなど、実践と研究を同時並行で進めている。1987年熊本北高校で初任。1998年から熊本県知事部局、文科省教育課程課、教育委員会での勤務を経て、2008年より県立高校の教頭職、再び教育委員会勤務を経て2013年より現職。牛田卓也校長(右)動き出す学校と先生たちの実践レポートアクティブラーニング学校改革に向けての教員のワークショップ風景(上)。産業能率大学の鈴木建生先生によるAL型授業の教員研修会(右)。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.410)1983年創立/全日制普通科/生徒数1082人(男子616人、女子466人)/進路状況(2014年度実績)大学270人、短大4人、専修・その他16人、就職5人主幹教諭。1995年に大津養護学校で初任。2014年より現職。保健体育教諭としてAL型授業に取り組み、その実践内容は小林昭文先生の著書『アクティブラーニング実践』に掲載されている。濱本昌宏先生(左)

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