キャリアガイダンスVol.410
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1924年創立/普通科/生徒数(高校)873人(男子512人・女子361人)/進路状況(2014年度実績) 大学129人・短大10人・専門学校61人・就職39人・その他17人■ 夢カルテ(高校生用)■ 夢カルテの保管徳育推進課 課長櫻田 慎先生 1996年より独自のキャリア教育やコミュニケーション能力育成に力を注ぎ、98年、女子校から共学となった浜松開誠館中学・高校。現在は徳育教育において自己実現を図るための能力を育成することに注力し、5年前に立ち上げた徳育推進課を中心にさまざまな取り組みを実施している。「私たちはこれまでずっと、『どのようにして進路意識の向上を図るか』を課題としてきました。そこで多くの生徒に失敗を恐れず挑戦してほしいと思い、『夢力(可能性を信じる力)』や『人間力』を育てるためのプログラムを実践することにしたのです。その結果、進路実績は徐々に上がり東京大学をはじめとする難関大合格者やJリーガーを輩出するようになりました」と、徳育推進課課長の櫻田慎先生。具体的には、中学校では徳育教育のオリジナルプログラムの『Kーコンパス®』、高校ではリーダーシップ開発講座『7つの習慣J®』を徳育の主な取り組みとし、「自分自身で考え、発言や行動ができる習慣」を身につけることを重視している。 それと同時に、生徒は日々の学校生活の中で振り返りノートをつけている。目標管理、時間管理をしながら、ステップアップのための振り返りの力を高めていこうというノートで、担任とのコミュニケーションツールともなっている。さらに、担任だけでなくもっと多くの大人がさまざまな視点から6年間(または3年間)継続的に生徒を見守り、夢を応援していくことができないかと考えて誕生したのが「夢カルテ」だ。 「夢カルテ」の作成にあたっていくつかの学校を視察した結果、まずはアナログでシンプルなものが浸透しやすいと考え、A4用紙1枚のカルテを導入した。春休み、夏休み、冬休み明けの面談ごとに1枚を使い、生徒は面談前に将来の夢や短期目標、それに対して今取り組んでいることや取り組むべきことを自ら考え、書いて担任に提出。面談時、担任はカルテの内容について話をし、アドバイスを記入する。両者が記入したカルテはコピーをとり、1部は生徒がポートフォリオで管理し、1部は教員が職員室でファイリング保管。担任以外の教員も見ることができる。「全学年で実施しているので、クラス替え時は、それまでに蓄積された生徒のカルテが次の担任に引き継がれます。前回の面談時と夢や目標が変わっていれば『どうして変わったの?』と話すきっかけになり、これまでの経緯は生徒理解に役A4用紙1枚にシンプルにまとめた「夢カルテ」で担任が替わっても継続的に生徒の自己実現をバックアップ進路指導実践事例 ❶浜松開誠館中学校・高校 (静岡県・私立)生徒と教員の両者が記入し両者がそれぞれ保管・活用立ちます」と櫻田先生。また生徒も、必ず書くように指導されることで改めて将来について考える機会となる。そして書いたからにはそれが明確な目標となり、新しい気持ちで新学期を始められるメリットがあるという。今後の課題として櫻田先生は「部活や教科の担当者など、担任以外ももっと活用できる運用体制にしていきたい」そうだ。生徒1人分を1枚のクリアシートにストック。1クラス分をファイルボックスにまとめて職員室で保管。担任以外の教員も閲覧できる。482015 DEC. Vol.410

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