キャリアガイダンスVol.410
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授業で生徒につけたい力知識能力意欲・態度つけたい力基礎計算力のための知識・ 小数の計算の仕方・ 小数と%との関係、%の計算の仕方・ 小数と%と割合の関係、割合の計算の仕方式の立て方・ 四則演算の式の立て方・ 方程式の立て方・ 解を求めやすくする公式覚える力・ノートを取る力・ 問題をくり返しやって、解き方や公式を覚える・ 板書したことをもとに生徒がノートを取るプロセスを組み立てる力・ AゆえにBなどと目的に向かうプロセスを練る発想力・知識を活用する力・ 問題の答えにたどりつくには、どこに目をつけて、習ったことの何を使えばよいかを考える場を読みながら考えて動く姿勢・ 「しゃべっても立ち歩いてもいいが、説明中は話を聴く、時間になったら席に戻る」などのルールのもと、生徒が今何をすべきか考える新しい物事を学ぼうとする姿勢・ 2次関数や三角関数など、知らなかったことに興味をもち、理解しようとするその力が将来にどう生きる?だまされずに賢く生活できる・ 消費税や割引セール、お金を借りたときの利息などを正しく理解し、だまされたり無理をしすぎたりせず、より賢く暮らせるようになる職場や家庭で必要な計算ができる・ 金額の合算や割引、原材料の配合比率、人数や時間の配分など、求めることが必要になった数値を、自分で「式を立てて」計算できる必要な説明や作業をスムーズにできる・ PRする商品の特徴、運送ルート、作業の手順など、覚えるべきことを覚えて任務を果たせるキャリアプランニングの精度があがる・ 人生や仕事で目指したいことに向かってどんなプロセスを踏むかを、自分で計画できる課題解決に知恵を絞れる・ 仕事や生活の課題に、知識を活用していける規律を守りつつ主体的に動ける・ 職場や地域など、ルールや約束事がある実社会のなかで、指示待ちにはならず逸脱もせず、自分で考えて行動していける人生が楽しくなる・ 仕事で新たなことを学ぶのが楽しくなる・ 学んだことを仕事で使わなくても、その知識があるからおもしろく感じられる物事が増える 浦安南高校に移ってからもこの状況は一緒だ。昨年度の試験では、1学期中間考査より、3学期学年末考査のほうが、平均点が15点以上高くなった。授業ではパズルも練習問題も立ち歩いて相談してよいので、投げ出して居眠りする生徒はまずいない。そのなかで生徒が「解けた」という手ごたえをつかんでいくと、学習に向かう姿勢から変わってくる。 「できるようになると、自信が芽生えるんでしょうね。子どもたちが自分で前に進みます。問題を解こうと『プロセスを一個一個組み立てる』ことに挑戦したり。その展開する力は、自分のキャリアプランニングにも生かせるはずです。答えを出すために『習ったことの何を使えばいいか考える』こともします。課題にぶつかったとき、生徒が解けたと自信を深め学ぶ楽しさに目覚めていく パズルの導入後は、試験結果にもいい影響が表れた。以前は1学期末考査、2学期中間考査と回を重ねるほど平均点が落ちたのに、平均点が上向き出したのだ。パズルの時間についてアンケートを取ると、95%の生徒が良かったと回答。「わかるとスッキリ感ができて良かった」「パズルが始まってから物事を考える考え方が変わった」「勉強が嫌いでもパズルは楽しいから初めにやると授業もやる気になれて良かった」などの声が寄せられた。もっている知識の何を使うか考えることは、社会に出てからも必要です」 そうした生きる力を自分でつかみ取ってほしいから、奥田先生は、前に進むエネルギーとなる、生徒一人ひとりの自己肯定感を高めたい、と思っている。 「『できた』『わかった』という体験を通して自己肯定感を高め、生徒が『勉強って楽しいな』と思えるようにしたい、というのはずっと頭にあります。自分も勉強ができなかったころがあるので。勉強が楽しくなり、興味が広がると、おもしろいと思えることが増えます。例えば私が百貨店に研修に行ったとき、180年に及ぶ社史の記念誌をもらったのですが、読んでみたら、歴史の授業で学んだ大正デモクラシーと結びついてすごくおもしろかったんですよ。勉強する意味は本当にあるんだよ。人生が楽しくなる武器になるんだ。うちの子たちにはそう言っています」生徒はこう変わる■ INTERVIEW――奥田先生の授業の特徴を教えてください「雑談が多いです。話がおもしろい」「いままで授業では『立ち歩いちゃダメ』って言われてきたけれど、奥田先生の授業は、『教え合ったりしていいよ』って時間をくれるので、やりやすいです」――中学校のころ、数学は得意でしたか?「苦手でした」「大っ嫌いでした」――でも今日はずっと問題を解いていました「最初にパズルをやってくれるから、それでなんかやれています」「先生がこまかく最初から説明してくれるので。人がわからないところを、わかりやすく説明してくれます」「教え方もわかりやすいから、この授業はめっちゃ楽しい」数学は大嫌いだったのにこの授業はめっちゃ楽しい練習問題でわからないことがある生徒の相談に乗るとき、奥田先生はしゃがみ込んで助言を送る。「生徒の目線に合わせるため」だ。1年D組の生徒さん592015 DEC. Vol.410

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