キャリアガイダンスVol.410
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左から2学年担任生沢祥平先生2学年主任秋山敏江先生2学年担任・進路支援部塩原舞子先生2学年担任今井貴大先生 近年、生徒数の減少に頭を悩ませていたという茨城県立竜ヶ崎南高校。しかし、1学年120人(3クラス)の小規模校であることを逆手に取り、どこにも負けない手厚い指導をしていこうと考え方を転換した。例えば、年2回ずつの保護者面談と担任面談、1年生の6月に東京大学をはじめ3大学をめぐるバスツアー、全員参加の介護体験、ミュージカル観劇、放課後の補習や進学希望者指導と、次々に生徒を刺激。今夏の県内鬼怒川の水害時には急遽、生徒を率いてボランティアにもかけつけた。2学年の学年団は「生徒たちがしっかりついてきてくれているという手応えを感じている」と言う。取り寄せた学校資料は教室で保管・活用 「今の学年団で一度卒業生を出し、同じメンバーのまま2回めの2学年。前回、進路への準備が遅かったという反省を踏まえ、早め早めに動いています」と言うのは生沢祥平先生。2学年に進級すると早々に『進学事典 研究号』を使い学校調べを始める。オリジナルワークシートを用い『進学事典』の中から自分の興味のある学問・分野を探り、そこから職業や学校を考えていく。 そして、『進学事典』の資料請求はがきを使って学校の資料を取り寄せ、教室に用意された引き出し(写真)に保管。追加で取り寄せたら、また引き出しに入れていく。そして、学校比較をして進路を検討したり、夏のオープンキャンパスの参加準備をする。 「引き出しは時折チェックして生徒の意欲を見ています」と今井貴大先生。「ミスマッチを防ぐためにも、資料を取り寄せたことで満足してすぐに学校を決めてほしくない。とにかく選択肢を多くし、複数を見て自分に合うところをじっくり検討させたいんです」。生徒が書いたワークシートとともに、この学校パンフレット類も面談の資料にもなる。志望理由書の練習がインターンシップの事前学習に 並行して、国語の授業で『進学事典』付属のワークシートを活用しての志望理由書を書く練習も始める。同校では2学年10月に全員参加のインターンシップを行うが、その際、体験先に履歴書を提出。その履歴書に自己PRや志望動機を書くのにも、志望理由書の練習を役立てている。 「長所は『周りの友達と相談しながらでいいから書いてごらん』、志望動機は『インターンシップ先が希望職業と違っても、共通して学べることがあるはずだよ』などと問いかけ、時間をかけてていねいに書かせます」と塩原舞子先生。「中学校まで書かずに済ませてしまった生徒も多いので、1年生の時から書く学習には力を入れていて、書けない場合は補習もしています」と2学年主任の秋山敏江先生は言う。生徒の自己肯定感も高まり、今年の履歴書は自己PRや志望動機の欄がぎっしり埋まっているケースが多いそうだ。 これらの指導をする際は、同校の生徒の特性を考え、どうすれば生徒がついてこられるか、逐一話し合っているという学年団。これも小規模校ならではのメリットだ。「『進学事典』などの教材を活用しながらも、手作りのプリントや先生方の持ち味を生かした指導を大切にしています。早めに進路準備を始めたことも生かして、頑張っている生徒たちを、想像もしていないところへ引き上げてあげたいと考えています」(秋山先生)。『進学事典 研究号』で複数の学校の資料を取り寄せ、じっくり比較検討─竜ヶ崎南高校(茨城・県立)─創立1983年/普通科生徒302人(男子177人・女子125人)進路状況(2014年度実績)大学6人、専門学校17人、就職56人取材・文/永井ミカ進学事典研究号リクルートサービスを活用した■ 学校資料は教室で管理■ 進路学習 オリジナルワークシート生徒一人につき引き出しが一つ用意され、『進学事典 研究号』や、それを使って取り寄せた学校のパンフレットなどの資料を管理している。取り寄せたことで満足し終わってしまわないよう、進路を決めるまで何度でも活用。担任も生徒がどういった進路を考えているかひと目でわかるので便利だという。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.410)622015 DEC. Vol.410

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