キャリアガイダンスVol.418
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高校生活で養う課題意識・コミュニケーション力これからの推薦・AO入試指導生徒の志望理由書を書かせようとしましたが、生徒自身の志望学部・学科や大学がみつからない、固まらない、定まらない、の3ないで困っています。【大学選び編】2020年の大学入試改革においては、学力試験以外に「学力の3要素」を問う内容として今まで実施されてきた推薦・AO入試の試験方式が多く採用されると言われています。推薦・AO入試対策指導でよく出る質問、そして今後改革される大学入試対策として出てくる質問について、藤岡氏が答えていきます。連載 前回は学部学科選びについて、難しさの原因を考えることから始めました。対策としては「高校の学びから大学の学びに転換する」「テーマを深掘りして焦点化する」「学問についての理解を深める」の3点でした。今回は、大学選びについてお答えします。 選ぶ、という行為は「選択肢」と「選択軸」からなります。志望校を選ぶとき、どのような観点で大学を見て、多数ある中から〝行きたい大学〞になりうる選択肢を挙げるのか。そして生徒なりの選択軸(選択基準・判断基準)をどのように形作るのか、がポイントになります。 私は4月から大学の教員になりましたが、大学内部からの「このような観点で大学を見てほしい」という願いも込めて大学の選び方を一部、お伝えできればと思います。まずは大学を知るためのヒントを、そして選択軸を作って行く際の3つの観点についてお話ししましょう。 生徒たちが知っている大学名が限られてはいませんか。卒業生が行った、近くにある、保護者が知っている…。今までは良かったかもしれませんが、大学や学部の新設が増えるなど急激に変化する中では、先生方だけで情報を収集し、伝えるのは困難です。生徒が自ら選択肢を広げるために、どんな手立てが考えられるでしょうか。①ご意見番教授から大学を知る 新聞やテレビ、インターネットも含めて 〝ご意見番〞としてメディアに登場する大学の教授がいます。時事問題などに関して客観的、専門的な視点を盛り込むためにいる人たちです。生徒には面白い!と思ったことを言う教授がいたら大学でどんな講座をもっているのか調べ、さらには著作や論文も読むよう勧めています。②自治体の市民講座から知る 自治体が行政サービスの一環として、大学と連携した市民向け講座を開催している場合があります。高校生でも十分理解できる内容であることが多いです。気になる講座タイトルが学問や大学への入り口になるように、リーフレットを見ることや参加することを勧めてはいかがでしょうか。③地域連携している大学を入り口に 自治体と協定を結び、地域の課題解決や付加価値創造に向けて活動する大学が増えています。高校生が参加できるワークショップを開催していることもあります。生徒が住む地域の課題に取り組んでいる大学であれば、興味をもちやすいかもしれません。 役場の総務課、総合政策課、企画財政課、地方創生課などまちづくりに関する部署に問い合わせ、生徒が参加できる機会を探ってみてはいかがでしょう。オープンキャンパスなどとは違う切り口で大学に触れることができます。「大学」を知るためのヒント522017 JUL. Vol.418

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