キャリアガイダンスVol.418
8/66

高校現場にとっての5つのポイント 大学入試センター試験に代わる新テストは「大学入学共通テスト(仮称)」に名称変更されました。 記述式問題は、国語・数学で導入予定。国語は80〜120字程度、数学は数式・問題解決の方略などを問う問題が各3問程度出題予定で、共通テストの同科目試験時間内に実施されます。モデル問題とプレテストの結果も公表されています。 また、英語は4技能をバランスよく測るため、英検やTOEFL®などの民間検定試験の活用が検討されてきました。2020年度に民間試験に全面移行する案も検討されていましたが、段階的な移行を求める声が強く、次期学習指導要領が実施されるまでの2023年度までは共通テストを併用する案で検討が進められています。 個別選抜の各入試区分の名称、施行時期、選抜内容に関しても変更内容が明示されました(図2)。 一般入試は「一般選抜(仮称)」とさ2017年5月、文部科学省から、大学入学者選抜改革に関する最新の状況が発表されました。このうち特に高校の進学指導に関係する5つのポイントについて5分で把握していただけるよう、高大接続システム改革会議委員であったリクルート進学総研所長の小林が解説します。高大接続改革(大学入学者選抜改革)図1取材・文/伊藤敬太郎れ、筆記試験に加え、主体性も評価するために、「調査書や志願者本人が記載する資料等を積極的に活用する」という方針が示されています。 AO入試は「総合型選抜(仮称)」、推薦入試は「学校推薦型選抜(仮称)」に名称変更。いずれも、知識・技能も評価するため、小論文、プレゼンテーション、教科・科目に係るテスト、共通テストのいずれかを必須化することが求められています。 また、従来のAO、推薦よりも、学力の3要素を多面的・総合的に評価するために必要な期間を考慮して総合型・学校推薦型では、合格発表時期が示されたこともポイントです。総合型選抜は出願時期も9月以降に後ろ倒しされます。ポイント①「大学入学共通テスト(仮称)」に名称変更、記述式、英語の資格・検定試験の活用が決定ポイント②AO・推薦・一般入試の名称、時期、方法の変更が決定◆ 受検生の「学力の3要素」について、多面的・総合的に評価する入試に転換  ①知識・技能②思考力・判断力・表現力③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度◆ 高大接続改革実行プラン、高大接続システム改革会議最終報告に沿って、大学入学者選抜の改革を着実に推進◆ 平成32年度「大学入学共通テスト(仮称)」開始 ※記述式、英語4技能  平成36年度新学習指導要領を前提に更に改革○センターが作問、出題、採点する。採点には「民間事業者」を活用。○国語:80~120字程度の問題を含め3問程度。数学:数式・問題解決の方略などを問う問題3問程度。○平成36年度から地歴・公民分野や理科分野等でも記述式を導入するため検討。○共通テストは実施せず、資格・検定試験を活用する。○センターが、試験の内容と実施体制を評価し、入学者選抜に適した試験を認定し、試験結果を大学に提供(高3時の2回まで)。○共通テストは平成35年度までは継続して実施する。○各大学は、共通テストと検定試験のいずれか、または双方を大学の判断で選択利用。○センターが、試験の内容と実施体制を評価し、入学者選抜に適した試験を認定し、試験結果を大学に提供(高3時の2回まで)(A案と共通)。○AO入試・推薦入試において、小論文、プレゼンテーション、教科・科目に係るテスト、共通テスト等のうち、いずれかの活用を必須化。○調査書の記載内容も改善。○出願時期をAO入試は8月以降から9月以降に変更。合格発表時期をAO入試は11月以降、推薦入試は12月以降に設定(これまでルールなし)。<現行>【平成32年度~】択一式問題のみ学力の3要素が評価できていない入試早期合格による高校生の学習意欲低下英語「読む」「聞く」のみ記述式問題の導入新たなルールの設定4技能評価へ転換【A案】【B案】共通テスト個別選抜出所/文部科学省「高大接続改革の進捗状況について」2017年5月16日リクルート進学総研所長 小林 浩文部科学省高大接続システム改革会議委員などを歴任。リクルート「カレッジマネジメント」編集長。82017 JUL. Vol.418

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る