キャリアガイダンスVol.419
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ここがやっぱりヘン!?働き方を改善したくても進まない、高校現場の慣習や組織、教員の働き方や意識について、先生方が「ここがやっぱりヘン!?」と本音で感じることをアンケートで回答いただきました。まとめ/長島佳子アンケート対象:小誌編集協力委員アンケート実施期間:2017年7月31日~8月7日写真提供/ピクスタ休日である土曜日・日曜日・祝日に出勤することに対して、抵抗がない者が多い。遅くまで学校に残っていることが美徳のような風習がある。(栃木/県立)前年度踏襲ばかり。年度末の反省を職員会議でするが、改善されることなく翌年の反省にも出てくる。 (和歌山/県立)・ 仕事を断る教員がいるため、一部の教員の負担が増える。・ 教師の仕事にやりがいを感じていない。教師という仕事にプライドをもっていない。教員採用試験に受かることがゴールで、その先はひたすら手を抜いている。・ 気付いた人がやるという仕事が多い。・ 部活の顧問をするために教師になったという職員が多い。結果的に放課後に話し合いができない。仕事が遅れがち。教材研究をしない。・ 管理者は上記のような教員の実態を知っているが、反発を恐れて指摘しない。・ 業務量の少ない先生ほど「忙しい」と言う。(沖縄/県立)グローバルスタンダードとまではいかなくとも、本来教員の業務はこのようなものであるという常識的な判断に基づいて考えると、現在の校務分掌組織は教員としてというよりも、事務方の業務組織として果たす機能も少なくない。教員はお人好しが多いせいもあると思うが、来るものは拒まずでどんな仕事でも引き受けてしまう傾向がある。 (愛媛/県立)実態に応じた「残業手当」が支給されていない。法律上でも正式に位置づけられていない業務(最たるものは部活動)が、総業務量の相当部分を占めていること。 (千葉/県立)教育委員会からの調査の多さや文科省からの強引な改革案が現場を疲弊させているのは確か。 (北海道/道立)明らかに家庭の躾だと思うことを、教員にやらせる。(岐阜/県立)とにかくいろいろと理由を付けて学校に長くいたがる。結論の出ない会議をしたがる。 (青森/県立)「仕事」という意識が低く、趣味のような感覚になってしまい、やりたいことは残業してでもやり、やりたくないことは必要があってもやらないというスタンスの教員が結構な数いる。 (大阪/府立)分掌ごとの仕事に追われて、他との連携ができていないため、行事等で当日、混乱が生じることがある。とにかく、教員同士での報告、連絡、相談ができていません。(滋賀/私立)業務改善や目標管理による人事評価などが導入されても、依然として仕事をしない職員や問題のある職員が排除されず、まわりに負担がのしかかること。周囲を大声で批判する危ない教員も、権利を主張すれば、居座れてしまう現状。子どもも先生を選べないが、教員も同僚を選べず、うんざりする。自戒も含めて加えると、締め切りや成果に対する責任感が、仕事の曖昧さによりかなり甘く、自己満足となるのも教員の難しいところ(目標管理における数値目標も空疎で達成しやすいごまかしが多い)。(広島/県立)担任への業務の偏りが多い。こうした雰囲気があると、担任は休みづらかったり、クラスの生徒が関わるものにすべて同席しなければいけないような感覚になってしまう。担任一人が抱えるのではなく、生徒は全職員で指導しているという意識がないのは問題だと思う。(山形/県立)組織の大きさに対して管理職が少なすぎるため、各教員の仕事をまったく把握できていない。そのため、誰がどのような仕事をどのように行っているのかを誰も把握していない。結果、必要な業務と不必要な業務の選別ができない。各々の教員に対する仕事の配分が適切かどうかのチェックもできない。こなせる人、積極的な人、頼みやすい人に仕事が集中し、仕事量に大きな差ができる。(大阪/府立)昔は教員の長時間勤務が常態化し問題にもならなかったせいか、そういった面にルーズな管理職がいる。振替休の取得促進など、「○日の勤務の分は、取れるときにひと声かけて取ってください」とアバウトに言われても、若手は取りづらい。「教員はそういう職業である」「年休はどうせ余るから」といった旧態依然とした考えをもつ人が管理職にもいる。(山形/県立)学校の慣習・働き方132017 OCT. Vol.419

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