キャリアガイダンスVol.419
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312017 OCT. Vol.419管理職は、多忙な現場とどう向き合い、どのように乗り越えるべきか。ビジョンを掲げ、既存の枠を超えながら、どう学校経営をするべきか。学校改革で注目を浴びている民間出身の三人の若手校長を迎え、「こんな学校、こんな未来にしたい」というエネルギーの源泉と共に、何のための「働き方改革」かについても語っていただきました。管理職の「本気」と「覚悟」が学校を変える校 長鼎 談大阪府立箕面高校日野田直彦横浜市立中川西中学校平川理恵私立・札幌新陽高校荒井 優取材・まとめ/堀水潤一 撮影/西山俊哉――本日はありがとうございます。早速ですが、教育に携わるようになった経緯から教えてください。平川▼8年目になりますが、中学校の校長として働くなど考えてもいませんでした。きっかけは企業在職時に留学を経験したこと。帰国後、留学斡旋会社を立ち上げ、「日本に勇気と元気と活力を」というミッションのもと、留学に不安を抱える方々の背中を押してきました。月に一度は海外に足を運び日本との教育制度の違いも痛感しました。さまざまな事情から会社は売却しましたが、私がやりたいのはやはり教育。ならば周辺事業ではなくど真ん中で働きたいと考え、横浜市の民間人校長募集に応じたのです。ですから場所は変わっても「日本に勇気と元気と活力を」という思いは今も変わりません。日野田▼自分も海外の教育制度との差を痛感しています。国内外の日本人学校やインターナショナルスクールで過ごした経験から感じた最大の問題は、一方的な講義であり、能力は高いのに自尊心を下げあう原因となっている偏差値です。これを変えるにはまず最も日本的な教育を知る必要があると考えて塾に勤務し、その後私学の立ち上げにも携わりました。個人的には、スラムの貧困層をハーバード大学に送り込む米国のチャータースクールのような活動をしたくて、考えた末に大阪府の公募等校長制度に応じました。「しんどい学校」を希望したのですが、期待されたのは地域四番手とされる進学校でのグローバル教育。以来、海外大学への進学実績を伸ばしていますが、本音は進学先はどこでも構わない。失われつつあるワクワクした気持ちを日本に取り戻したいのです。荒井▼僕も、祖父が創立した学校とはいえ自分が校長になるとは思ってもいませんでした。背中を押してくれた

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