キャリアガイダンスVol.419
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独立した組織で外部の教育力を徹底活用既存の取り組みも見直しながらスピード改革石狩南高校 (北海道・道立)毎号1校ずつの高校にご登場いただき、進路指導の取り組みをご紹介しています。今回は伸び伸びとした校風で、素直で真面目な生徒を育ててきた北海道石狩南高校。生徒たちが社会に出てからも輝き続けるために、自主性や意欲を育む教育に取り組み始めています。取材・文/永井ミカ進路指導実践を磨く!普通科編1996年創立/普通科/生徒数949人(男子420人・女子529人)/進路状況(2017年3月実績)大学進学186人、短大進学26人、専各進学77人、就職4人、その他16人 北海道石狩南高校は石狩市と札幌市との市境近くに位置する中堅進学校。これまで進路指導において大きな課題はなかったものの、それがかえって問題ではという議論が浮上したのはここ数年のことだ。「大学とは」「働くとは」「社会とは」などをもう少し突き詰めて送り出したい。高校での学びと将来のつながりを意識させ、生徒に響く進路指導を進めたい。素直でいい生徒たちだが、受け身で視野が狭いという悩みもある。社会環境が変化するなかで「このままではうちの生徒が社会で通用しなくなる時代がくるのでは」と危機感を感じる教員も出てきた。 2015年4月、当時進路指導部長だった渡部恵太先生を中心に将来像構想委員会が立ち上がる。 メンバーは進路指導部長、教務部長、学年主任、そして当時担任として直接進路指導に当たっていた福島洋一先生や新保健年先生ら有志の先生たち。「先進的ではないがスピーディ」と渡部恵太先生が言うとおり、アウトライン(図1)づくりと実践を同時進行で行ってきた。翌年には膨大な進路指導部の業務を整理するため部内にキャリア教育推進室を設置。この推進室を今年度の4月に独立させて総合教育推進室とし、「スタディサプリ」導入やICTの部分的導入も並行しながら改革を進めている。図1 将来も輝き続けるための 改革のアウトライン総合教育推進室室長渡部恵太先生(中央)教務部長福島洋一先生(左)3学年副主任 進路指導部新保健年先生(右)1. 主体的に学び自らを表現することで、未来を拓くことのできる生徒2. 知識活用の必要をしっかり認識し、そのために進んで学習する生徒3. 心身ともに健康で、他者を思いやり協力して課題に取り組める生徒① 学びの喜び・学びの価値認識② 自己管理能力&自己表現能力③ リフレクション&リファイン④ オープンマインド&協調・協働⑤ 創造性&イノベーション⑥ グローカルマインド(Global&Local)⑦ レジリエンス(折れない心を)高校3年間で身に付けさせたい7つの資質・能力目標進化への3本柱成長ビジョンキャリア教育の充実●キャリア学習プログラムの構築●個人面談の充実●外部とつながる行事の充実1探究型教育課程の構築●探究活動の導入 (教科科目・総合的な学習の時間)●行事の精選による時間の捻出●類型の見直し2自ら学ぶ力の育成●「調べる、まとめる、発表する」を 取り入れた授業法への移行 (+評価全般の見直し)●授業評価の導入●家庭学習時間を増やすための創意工夫3新しい社会に適応できる自主的な生徒を育てたい392017 OCT. Vol.419

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