キャリアガイダンスVol.421
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保護者の声先生たちが先を見据えながら生徒に寄り添ってくれていて安心した●校風がすごく伝わってきました。未来志向、先を見込んだ取り組みが良かった。●対応能力を高める学習方法、社会で活躍していく人間を育てる方向に向かっていると感じました。●新しい大学入試に向けて、すでに中央高校が取り組んでいることに驚き、安心して受験させたいと思いました。●教師陣がすごそう。ここまで何故変わったのか。●先生方の熱心さが伝わってきて安心しました。●生徒の気持ちに寄り添える教師や環境が、子どもの力を最大限にさせているのだと思いました。●先生たちが生徒のことを思ってくれていることがよくわかって素敵な学校だと思いました。●貴校に子どもをお任せしたいなと思いました。先生方、高校全体で先を見据えてご尽力いただいてとても良い印象を受けました。のように、何に取り組む組織かもはっきりと示した。 委員になった先生たちは、この方針にのっとり、教育改革の調査研究や対応準備を進めた。また、その進行中の取り組みからこれまでの実績も含めて、焼津中央高校の今を広く地域にPRするイベントも企画した。それが冒頭の学校説明会なのだ。 委員のチーム編成も独特だった。分掌横断で、20〜40代の若手で「やりたい」という意思を示してくれた先生を抜擢。リーダーの露木先生は37歳、最若手の山梨先生は26歳だ。 校長がこうした編成にした理由は二つある。一つは、教育改革の情報収集から施策の打ち出し、周知徹底までを「進路課や教務課だけに任せるのは、負担が重いうえに、他の先生から理解が得られにくい」と考えたからだ。 もう一つは、「若い先生にとって教育改革はこの先ずっと直面していく問題で、危機感も強いはず」と考え、「彼らがいずれ学校を引っぱっていけるよう、ミドルリーダーの育成も兼ねたい」との思いがあったからだ。 主任クラスの先生にはオブザーバーとして支えてもらい、「委員会のやることに協力してくれ」とも伝えた。そのうえで小関校長と清水教頭が年間を通じて委員との対話を重ねた。 「委員の先生たちは、力はあるけれど、やはり若いので悩みもたくさん出るわけです。清水先生が常にそばでサポートし、校長室にも彼らが何度もきて、そのつど話し合いました。丸投げはダメ。密に関わり続ける覚悟がいると思います」(小関校長) 「私からは『失敗していいから自信をもってやろう』と伝えていました。大変と図2 ネオアドバンス委員会の位置づけいうよりも、楽しかったですね。やる気に満ちて自信をもっていく先生たちを見られて嬉しかったです。地域の方々にも、焼津中央高校が『教育改革に向けて動いているな!』と感じていただけました」(清水教頭) 若手の先生たちにも、委員会の活動は得がたい経験になったようだ。 「全国の先進校の視察をはじめ、教育改革の調査研究をしたことで自分たちの目指す方向に自信をもてるようになりました。『与えられるのを待っていちゃダメだな』という思いも強まりました。若手とはいえ、教わるだけでなく、自分が知り得たことは他の先生方にも渡していって、『お互いに学んでいく関係』を大事にしていきたいです」(山梨先生) 「僕らには『何かしなきゃ』という思いから、個々に実践していたことはあったんですね。でも自分たちで学校を動かせるとは思えず、ある意味くすぶっていました。そのおのおので動いていた教員が、まとまるきっかけをもらえたことで、議論すればあっという間に数時間経つほど盛り上がったんです。そんな僕らを、ベテランの先生方も応援してくださって。学校にうねりを生むような挑戦をさせてもらっている。すごくやりがいを感じています」(露木先生) 今後は、説明会という区切りに向けて皆で懸命に学んできたことや、意見をまとめてきたことを基に、体制整備をさらに進めたいという。 「同じ意志をもった仲間がいて、それを理解してくれる上の先生方がいる。学校を自分たちで『変えられる』と今は感じています」(露木先生)1 目的(1)本校の進学への機運をさらに高め、実績の向上を図る。(2)より高い学力層の本校入学を図る。(3)「教育改革」への対応の準備をする。(4)(3)を通じて本校の課題を整理し、指導体制を整備する。2 具体化の柱(1)生徒の進学意識を高めさせ、意欲を育むために、今春の大学合格者から直接学ぶ機会を設ける。(2)地域の中学生と保護者、中学校教諭等に本校の魅力と実績等について広く周知し、PRする企画を行う。(3)3年生希望者を対象とし、夏季以降における具体的な学習内容や方法、スケジュール等について学ぶ機会を設ける。(4)今後の指導要領改訂・新テスト導入等に対応するための準備として、先進的実践例などの調査研究を通じて現状を整理し、指導体制の整備を図る。3 組織等校 長 事業総括教 頭 企画調整及び指導関係副校長 連絡調整及び報告関係事務長 予算執行及び管理【委員】 露木隆……山梨達也 計8名※ミドルリーダー育成の観点から、若手・中堅職員を中心としたチームとする※オブザーバーとして、進路指導主事・教務主任・研修主任・各学年主任に必要に応じて指導助言、事業実施への協力を依頼する「地域への学校PR」は、進学実績向上や教育改革への対応を図るための1施策という位置付け。その学校説明会の開催を、近隣の中学校・塾を全部回って広報する地道な任務は、小関校長と清水教頭が担当。説明会を見据えた取り組みが学校改革を進める原動力に人生100年時代の高校生と保護者の未来意識Report② 焼津中央高校(静岡・県立)292018 FEB. Vol.421

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