キャリアガイダンスVol.421
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中学広報部長寺坂今日子先生広報部長池田正寿先生中高コース教頭久光洋子先生保護者の声在校生に、娘に目指してほしい姿をみた●生徒さんが主体性をもって説明会の役割を担っておられるのを感じ、教養の深さを感じました。●生徒さんたちの気持ちの良い挨拶が嬉しかったです。娘に目指してほしい姿があったように思います。●生徒さんの発表や先生方の話を伺うにつれ、素晴らしい学校であることが伝わってきて感動しました。接してくださった在校生の姿に、娘も感じるところがあったのではないかと思います。学校説明会アンケート抜粋 筑紫女学園高校は、数年前からこれまで以上に広報に力を入れている。「自律」「和平」「感恩」を校訓とする同校は、生徒が主体的に考え、協働し、自ら発表する学びを以前から行っていた。中高一貫校として、今春高校生になる生徒たちが中学1年生のときから、2020年の新大学入試を見すえて準備もしてきた。しかし、 「本校は伝統ある仏教校ということで世間からは堅苦しいと思われがちで、実態があまり伝わっていなかったのです。本校の良さをもっと打ち出さなければ、と」(池田先生) 教育改革のことも広報している。 「今の保護者の方々は受験戦争を乗り越えてきた世代。教育改革の流れをあまりご存知ない方もいて、昔の価値観で子どもの勉強を応援しようとすると、ずれが生じることがあります。何がどう変わるかを伝え、共に生徒を支えていけるようにすることは、学校の役割だと考えたのです」(久光教頭) そうした発信にさらに厚みをもたせたのが、2016年度末に発足したプロジェクトチームだ。教務部・進路指導部・広報部・グローバル教育部などの部長や学年主任で構成。そのチームが各教科や各分掌の先生に、教育改革を踏まえた取り組みや課題の洗い出しを依頼し、皆で情報も共有して、学校が何を目指してどんな取り組みをしていくのかを整理した。 そしてその全体像を「創〝MIRAI〞プログラム」と名付け、学校案内のパンフレットでも提示。大学合格がゴールではなく、未来をどう生きていくかを見すえた学びであることを打ち出した。また、夏ごろから主に保護者向けに配るパンフレットでは、学びの形が変わる社会的な背景から解説したうえで、取り組みをPRした。 「パンフレットや説明会では『自分たちの伝えたいこと』ではなく『生徒やその保護者の方が知りたいこと』を入れるよう意識しています」(寺坂先生) 興味をもった親子が訪れる学校説明会にも大きな特徴がある。受付や案1907年創立/学年制普通科/生徒数1515人(女子1515人)/進路状況(2017年3月実績)大学437人・短大1人・専門学校13人・就職1人・その他78人/取材・文/松井大助変化を伝え、保護者と共に生徒の学びを支える主体的に未来に向かう生徒の姿を感じてもらう図1 自校の学びを伝える取り組み    学校データ内から、ステージ上のプレゼンやパフォーマンスまでを、生徒が中心に担っているのだ。軸となっているのは、学校の良さを広めたいという思いに共感して集まった、SCJ(スマイル筑女プロジェクト)の生徒たち。 「アンケートを拝見すると、私たちの説明よりも、生徒のもてなそうとするその姿が、一番学校の良さを伝えてくれているようです」(久光教頭) 入学をした生徒とその保護者には、パンフレットで示した学びのあり方を、面談や進路説明会、広報誌などでさらにくり返し発信するという。時代の変化への理解を皆で深めて、よりよい学びを実現させたいからだ。「生徒・保護者の知りたいこと」を届けようとした学校パンフレット「生徒のおもてなし」で運営される学校説明会生徒向けパンフではイラスト多めで学びの全体像を紹介。生徒・保護者向けパンフでは、入試をはじめ「何がどう変わるか」を紹介してから、それに対応した学校の取り組みを紹介している。生徒が受付や相談窓口を務めるほか、ステージでも教員の説明だけでなく、生徒のプレゼンや部活動の発表が行われる。ト全体試を未来を見すえた主体的な学びの現況を学校パンフレットや生徒の姿で発信人生100年時代の高校生と保護者の未来意識Report③ 岩倉高校(東京・私立)Report④ 筑紫女学園高校(福岡・私立)312018 FEB. Vol.421

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