キャリアガイダンスVol.421
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2028年の創立100周年に向け、本学は大きく動き始めています。その一環として21年には、創立の地に近い横浜・みなとみらい地区に、都市型の高層キャンパスを開設。グローバル系の学部を集結させ、再始動する予定です。 同地区には最先端のグローバル企業が集中しています。産官学連携や地域連携の役割が期待され、キャンパスにオープンイノベーション機能をもたせるなど、人が集い、知が交流する拠点を目指します。また、周辺地域には優れた中小企業・ベンチャー企業も数多くあります。起業家育成のためのカリキュラムを充実させ、本学発のベンチャービジネスなどが育つ環境をもありますが、それこそ日本文化に対する理解が求められるでしょう。 本学では、東京・神奈川以外の地方出身者が約4割を占めることもあり、「横浜で学び世界へ、そしてふるさとへ」の掛け声の下、地方創生に寄与する人材の育成にも力を入れてきました。18の自治体と「U・Iターン就職支援協定」を結んでいるほか、全国に100以上の支部があるOBOG組織の力を借りながら地方への就職に力を入れています。 こうした出口に加え、大切なのは入り口です。高等学校の実情を知らずに入試改革はできません。本学は、県内を中心とした約80の高等学校および諸機関からなる「神奈川大学高大連携協議会」を通じて、密接な連携を続けてきました。First Year Seminarという初年次教育科目を設けたのもその成果。伝統的な奨学金制度である「給費生制度」を拡充したのも、経済的な実情を念頭に、優れた学生を全国から募るためです。 陸上競技部駅伝チームをはじめとする課外活動団体の活躍もあり、在校生や卒業生、その他大学関係者が一丸となっている雰囲気を肌で感じています。「オール神大」として力を結集し、大きく変化していくつもりです。【学長プロフィール】かねこ・よしお●1955年生まれ。同志社大学商学部卒業。大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得後退学。大阪大学で博士(経済学)の学位取得。熊本学園大学経済学部専任講師、大分大学経済学部助教授を経て、2003年神奈川大学経済学部助教授。07年同教授。経済学部長兼第二経済学部長などを経て、16年4月より現職。専門は財政学、地方財政。【大学プロフィール】1928年横浜学院創設。1949年学制改革により神奈川大学設置。法学部、経済学部、外国語学部、人間科学部、工学部(以上、横浜キャンパス)、経営学部、理学部(以上、湘南ひらつかキャンパス)の7学部20学科2プログラム。横浜みなとみらいに新キャンパスを開設。横浜で学び世界へ、そしてふるさとへ構築するつもりです。 新キャンパス開設の前年には、サブカルチャーを含む日本文化と歴史を正しく理解、発信し、国際交流を担えるグローバルな人材を養成するための新学部の設置を構想しています。本学は、創立当初から、英語の授業を充実させるなど、国際人養成のための教育に力を入れてきました。グローバル教育はいわば本学のDNAです。ただ、欧米中心の行き過ぎたグローバルスタンダードの陰で、世界中で矛盾が生じているのも事実。その点、日本の社会に内在する、他者を思いやる「和」などの価値観が、今こそ注目されるべきだと考えます。自治体の要請に応え、観光人材を育成する構想̶変革に挑む̶まとめ/堀水潤一 撮影/中 惠美子神奈川大学学長兼子良夫552018 FEB. Vol.421

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