キャリアガイダンスVol.422
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「見える化」してないものは「マネージ」できない。これは、今年度、東京大学から立教大学に籍を移した私の研究室の、変わらぬスタンスです。現状が見えていないことには、何をすればいいかわからないし、適切に変えることもできません。生産的な議論を行ううえで、まず必要なのは、数字や事例の裏付けであり、「見える化」です。現場で「What(何が起きているか)」を見つめることから、すべての変革は始まります。 中原淳研究室では、持続的かつ効果的にアクティブ・ラーニング(以下AL)を生み出すための「学校づくり」をいかに進めればいいか検証するため、日本教育研究イノベーションセンター(河合塾グループ)と共同研究を行い、「教育論」から「組織論」へ 教師全員による 学校づくり多くの企業や団体で、人材育成、組織開発の仕事に携わり、近年は大学生や高校生を対象に、教育機関から社会への円滑な移行の研究や高校教育に関する実態調査を行っている、立教大学の中原淳教授。企業における組織開発の知見が、学校づくりにどう生かせるか伺いました。現状の「見える化」なくして適切な変革は生まれない立教大学経営学部教授中原 淳なかはら・じゅん●1975年生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院を経て博士(人間科学)。メディア教育開発センター(現放送大学)、マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学大学総合教育研究センターなどを経て、2018年4月より現職。立教大学経営学部リーダーシップ研究所副所長、ビジネスリーダーシッププログラム(BLP)主査。「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発・組織開発を研究。最高検察庁(参与)、横浜市教育委員会との共同研究など、公共領域の人材育成ほかに活動の幅を広げている。取材・文/堀水潤一 撮影/平山 諭122018 MAY Vol.422

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