キャリアガイダンスVol.422
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322018 MAY Vol.422福岡県立城南高校 校長和田美千代  高校教育の置かれた現状を、私はよく「教育改革の嵐」と表現します。学習指導要領が変わることも、大学入試が変わることも高校にとってすごく大変なことなのに、それがセットできた。こんな時代は初めてです。 新学習指導要領と高大接続改革に共通するメッセージは新しい時代に必要となる資質・能力、つまり学力の3要素の育成。そのために「主体的・対話的で深い学び」と学習評価を充実させようということです。学校教育法第30条には「基礎的な知識・技能」「思考力・判断力・表現力等の能力」「主体的に学習に取り組む態度」が述べられています、と言ってもまだ学力は知識の量や、大学に合格する力だと思われているところもありますよね。 改めて、学力とはそもそも何か。私たちにとってあまりにも当たり前で、意識することは少なかったと思います。学力観の転換が叫ばれる今は、学力とは何かを意識するいいチャンス。古い価値観と新しい価値観の転換の狭間でこれからどう生きていくか、今、私たち教師に問いかけられているのではないでしょうか。  2015〜16年に、福岡県教育センターでアクティブ・ラーニング(以下AL)の普及啓発プロジェクトに取り組みました。教育指導部長として最初に伝えたのは「ALって何か、まだ誰もわからん、だからこのメンバーの中ではわからんことはわからんって言おう」上下関係なくフラットに思いや情報を共有しましょうということでした。そうすると人数の分だけ知恵が集まり、お金持ちならぬ知恵持ちになるんです。みんなが。 今度の教育改革も、みんなにとって初めてのことです。校長でも教頭でも一教員でも一緒。だから一人でやらず、みんな同じところから、チームで取り組みませんか。一緒に学び合っているメンバーの数だけ脳が拡大するのがALの真髄です。安心安全な場を作って、意見をどんどん出す。どんな意見も一旦受け入れる。「互恵・共創・集合知」です。先生方が描く学校づくりにAL型で取り組んでいけたらいいなと思います。誰もが未来の創り手になる時代この変化に教師として立ち会える喜び取材・文/江森真矢子 撮影/西山俊成誰にとっても初めてのことだからこそチームで〝教育改革の嵐〞がきた! 今ここにある教育改革の波に学校は、そして教員一人ひとりはどう向かっていけば良いのでしょうか。この4月から校長として城南高校に3度目の着任した和田美千代先生に伺いました。誰もが未来の創り手になる時代だからこそ、先生方がチームで取り組むことが大切だと言います。

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