キャリアガイダンスVol.422
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332018 MAY Vol.422  具体的に何をやっていけばいいのかといえば、まずは3月に公示された新学習指導要領の総則を読むことではないでしょうか。前回の改訂時は城南高校の教頭でしたが、総則に書かれていることを自分の教科で言うとどういうことか、各教科で考え、発表する校内研修をやりました。総則に書かれている理念をみんなが共通理解としてもつことが大事だと思います。 今回であれば、上記のような研修をAL型でやってみてはどうでしょう。一つは、総則の内容をジグソー法で理解するというもの。みんなで総則を読んでキーワードを抽出し、エキスパートグループに分かれて解説を考える。その後、ジグソー活動によって共有し、元のエキスパートグループに持ち帰り、共有するという方法です。 予習する時間はないでしょうから、全員で一緒に読む。そしてアウトプット予告、つまり発表があると伝えることで、自らのものにしようというインテイクスイッチを入れる。大事なのは自分の言葉で語ること。説明できて初めて理解できたと言えるんです。先生方にも思考力・判断力・表現力が求められます。 もう一つは、大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)の分析です。まずは自分で解いてみる。試行調査のメッセージを解読すれば、求められる力が理解できます。先生方に馴染みのある入試分析と同じで、一種の逆向き設計。予想問題を作ってもいいですね。最初にゴールを理解することでやるべきことも見えてきます。上に紹介したルーブリックはある勉強会で実際に使ったものですが、大事なのは自分たちの授業をどう変えるかということです。ただ、具体論になると枝葉に目がいきがちなので、全体を見通すこともポイントです。 どちらも、その後に教科の目標を話し合ってもいいですね。5教科が発表をすれば、教科を横断して求められる力が何かがわかり、それは全教科でできることにつながると思います。また、学校行事、特別活動や総合学習でどう取り組めば良いのかも見えてくるのではないでしょうか。校内研修で共通認識をメッセージを読み解き自分の言葉で語ろう教育改革にチームで備える、校内研修のすすめ新テストの説明に関するルーブリック課題:共通テストプレテストの要点を(旧テストと比較しつつ) 他教科の先生方に説明する<学習指導要領編>① 総則を読んで全員が付箋にキーワードと思うことを書き、  貼り出す② キーワードを5つ(人数やグループ数により増減)に絞る③ ジグソー法のエキスパート活動で5つのキーワードの解説  を作る④ ジグソー活動でそれを共有するさすが!その調子!がんばって!評価観点形式の特徴新テストの出題形式にした狙い、求める力を説明している出題形式の変化を新旧比較して説明している形式の特徴が述べられていない(つかめていない)内容の特徴新テストの内容にした出題の狙い、求める力を説明している内容の変化を新旧比較して説明している内容の特徴が述べられていない(つかめていない)授業の変化どんな授業にしていくか本質をおさえつつ具体的に例をあげて述べているどんな授業にしていくか抽象的に述べる、もしくはHow toを述べている授業への影響を考えていない授業を変えようとしていない他教科の先生方へアドバイスとして伝えたいこと教科にかかわらず、どのような教育の質が求められるか述べている他教科との共通点を見出している他教科とのつながりを考えていない自分の教科の域を越えようとしない新学習指導要領総則を読む全体共有 (ジグソー法など)《全体編》《教科編》重要なキーワードを5つ挙げる総則と教科の関連を挙げるグループに分かれ、キーワードの解説を作る教科の目標を再確認する<高大接続改革編>① 大学入学共通テストのプレテストを各教科で解く② プレテストの要点をグループで考え、全体で共有する (ルーブリックを提示)③ 教科を横断する共通項や、力をつけるための取組について話し合う狙い、求め内の狙い、比較しを新旧本質を具体的か抽象的はHow to教育の質がる力を求める力個人として、組織として 学校改革にどう取り組む?福岡県立城南高校校長 和田美千代

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