キャリアガイダンスVol.422
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 仮に「生きる力の育成を」「それより受験指導を」という反目があったとする。その際も「受験指導をなぜ重視したいか掘り下げれば、『粘り強く取り組む力を育みたい』、進学先で『視野を広げてほしい』など、共有できる理念が見出せるかもしれません」と吉田先生。そうなればあとは、「その理念を実現するための最適な方法や役割分担を一緒に考えられます」TPチャートの見直し(1時間半)2作成後のアクション3① 全体説明TPチャートを見直す意義の説明。⑤「理念」と「方針」の対応づけ(個人ワーク)理念に対して方針が足りているか、方針に対して理念が足りているか、見直しを促す質問を使って自問自答する。・その方針で理念を実現できる?・その方針と理念はどう関係している?●「理念」「方針」に沿う教育活動の検討見出した「理念」や「方針」を実現するための教育活動――例えば具体的な授業改善案、生徒指導や進路指導のあり方――などを、個人および教員同士で検討する。●「理念」「方針」に沿う教育方法の習得自分の「理念」「方針」に合致する効果的な教育方法がないかアンテナを張り、アクティブラーニング、反転授業、エンカウンターなど必要な方法論を学ぶ。● TPチャートの定期的な更新1年ごとなど定期的にチャートを更新し、自分の教育活動の振り返りや改善に活用。また、管理職や主任になるなど、立場が変わったときも更新し、この先の自分の軸を見定めることに活用する。②「理念」のチェック(個人ワーク)付箋の「理念」が本当に理念か、より具体的な理念に落とし込めないか、見直しを促す質問を使って自問自答する。・なぜその理念が大事?・理念の〇〇とはあなたにとって何?・理念の〇〇と△△はどんな関係?⑥「理念」と「方針」の対応づけ(ピアレビュー)見直しを促す質問を参考にしながら、ペアでお互いの理念を確認し合う。③「理念」のチェック(ピアレビュー)見直しを促す質問を参考にしながら、ペアでお互いの理念を確認し合う。④ 疑問・コメントの共有疑問点や迷ったことなどを受け付け、やってみて感じたことも全体で共有する。⑦ 疑問・コメントの共有疑問点や感想を全体で共有する。■ TPチャート作成例■ピアレビューの注意点・相手の理念を見出すことを最優先・相手の理念を尊重して、否定しない、指導し ない・問いかけは建設的に行い、相手の気づきを 促すことを心掛けるTPチャートは作成することがゴールではなく、それを基に中長期的に次のようなことに取り組んでこそ意味がある。これは栗田先生のTPチャート。自分が何のために何に取り組んできたのか、今後はどんなことを取り入れたいのかがクリアになり、教員同士でも、何を目指してどんな実践をしているのかを伝え合いやすくなる。個人として、組織として 学校改革にどう取り組む?教育活動を振り返る372018 MAY Vol.422

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