キャリアガイダンスVol.422
42/66

職業人インタビューや課題研究入門などを実施する。 2年次(CC2)では課題研究に向けての校外調査やそれに続く発表、修学旅行、同時に大学の研究や受験準備を始める。修学旅行は関西方面で、ここでも現地の役所や事業所、美術館などに調査に出向く。東京と関西を比較したりすることで調査にも深みが増す。 3年次(CC3)ではいよいよ課題研究を本格的にスタート。調査を重ね、最終的には2万字の論文にする。『外国人と日本のアニメ』『チーム医療』『現代社会における児童問題』『菌の視点から見た川と 同校のキャリア教育は3年間の大きな流れの中で実施されている。まず、1年次の4月に「葛飾アントレ」という宿泊研修を実施。同校が目指す「総合的な学力(対人能力+意欲+総合思考)」の基盤を作るのが目的だ。事業所研修やインタビューを行いグループでまとめてプレゼンする。入学後すぐにこの研修を行い、以後、3年次まで調べたり学んだりしたことをまとめ、プレゼンするという流れを繰り返し、総合的な学力をつけていく。 「葛飾アントレ」は実は入学前から始まっている。入学前の説明会で生徒には「自己の主張を考えよう」という課題が出される。生徒は「自分の人生を切り開くために、高校3年間ですべきことは何か」をワークシートに沿って入学前に考え記入し「葛飾アントレ」に持ち寄るのだ。「入学前課題を取り入れたのはここ数年です」と総合学科推進部の関本謙治先生。「以前は宿泊研修の最初でブレーンストーミングやKJ法を行っていたのですが、すると、その後に考える生徒の自己の主張が似てきてしまう。素の状態で本気で高校時代にやりたいことを考えてほしくて、入学前課題にしました」 その後のキャリア教育の授業は「キャリアコアタイム(CC)」と名付けられている。1年次(CC1)、メインとなるのは2年次の科目選択。適性検査や学問研究を経て、時間をかけて自分だけの時間割を作り上げていく。履修したい科目があれば、それを担当する先生のところに行き、自分は何を目標にしていて、そのために何を勉強したいのかをプレゼンしてサインをもらう。こうして自分で考えた時間割を担任に提出。それを総合学科推進部と教務部が確認、フィードバックする。 系列の科目群の総合選択科目には基礎科目と深化科目が、自由選択科目には基礎科目と発展科目がある。同校がキャリアガイダンスのゴールとして定めている「専門分野(キャリアコア)を創り、自分を対外的に表現できるようにする」のために、一つの科目を深く学ぶのが特徴だ。三者面談も交えて、自分の将来とつながる時間割を確定させる。1年次ではほかに、自分でアポ取りから始める※総合的な学力(葛総力)=コミュニケーション力・プレゼンテーション力・課題対応力・情報収集と分析力・思考力・判断力・表現力・主体性・積極性・協働性など※CC=キャリアコアタイム(1年次:「産業社会と人間」、2・3年次「総合的な学習の時間」)※各行事の関連は図1を参照。まとめとプレゼンを繰り返し2万字の論文へキャリア教育図2 「キャリアガイダンススパイラル」(図1)の3つの柱の年間スケジュール(抜粋)図1 キャリアガイダンススパイラル総合的な学力※の向上進路指導基礎学力の向上総合学科推進部 主導進路指導部 主導有志4月1年次・CC1(科目選択学習)2年次・CC2(プレ課題研究)3年次・CC3(課題研究)1年次:葛飾アントレ2年次:校外学習・企業訪問3年次:面接大会実力テスト・模擬試験3年次:実務的ガイダンス土曜講習ベンキョウ倶楽部5月土曜講習6月2年次:意欲アップガイダンス土曜講習7月1年次:科目登録予備調査3年次:実務的ガイダンスオープンキャンパス参加土曜講習夏期講習(前期)8月1・2年次:大学見学夏期講習(後期)勉強合宿(1・2年次)9月3年次:課題研究発表会3年次:実務的ガイダンス土曜講習10月葛希祭(地域・外部連携)2年次:受験準備開始ガイダンス土曜講習11月1年次:科目登録本調査1年次:大学学問ガイダンス土曜講習12月教科発表会3年次:実務的ガイダンス土曜講習1月土曜講習2月2年次:修学旅行(調査研究)1年次:進路ガイダンス土曜講習3月1・2年次:学習成果発表会土曜講習※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.422)11年かけて凝縮された、葛飾総合高校の学びの軸となる3年間の流れの図422018 MAY Vol.422

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る