キャリアガイダンスVol.422
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閑谷学校1670年~和気町役場中学校和気町商工会和気町駅前商店会町内有識者和気閑谷高校日本で初めての庶民のための郷校生徒会主催ボランティア活動ユネスコスクールとしての活動地域の担い手グローカル人財魅力化推進協議会町との連絡会小学校高校生による放課後学習支援、理科実験講座、英語・論語出前授業ボランティア活性化提案ボランティア1670年設立/普通科・キャリア探求科生徒数341人(男子167人・女子174人) 進路状況(2018年3月卒業生)大学26人・短大9人・専門学校35人・就職37人・その他2人岡山県和気郡和気町尺所15 0869‒93‒1188 http://www.wakesizu.okayama‒c.ed.jp/日本最古の庶民の学校「閑谷学校」がルーツ。普通科に3類型(理・文Ⅰ・文Ⅱ)、キャリア探求科に2類型(総合・商業)あり、学科を越えた科目選択も可能。中国・韓国・台湾の5つの高校と協定。2011年にユネスコスクール認定。16年に第7回ESD大賞文部科学大臣賞受賞。同校中心の「和気閑谷高校魅力化プロジェクト」が17年に第7回キャリア教育推進連携表彰(文部科学省・経済産業省)最優秀賞受賞。2018年度より生徒全国募集開始。り、地域の人が同校を訪れて講演や指導を行ったりするなど、地域社会を支えていく人材育成につながる質の高い教育実践に学校と地域が共に取り組んでいる。 「それまでインターンシップ先は和気町に限らず広範囲に及んでいたのですが、町内の企業に依頼するようになったことで、近い関係で連携できるようになりました。先生方の反応も変わり、今はみん図1 和気閑谷高校魅力化プロジェクトの全体像「閑谷学校」の学びに倣い、毎朝クラスで論語朗誦を行う。なで頑張ろうというムードになってきました」(大野先生) プロジェクトの一環として、14年度より町は地域おこし協力隊を支援職員として同校に派遣。現在は3人の支援職員が同校に常駐している。前職も出身地も多様な支援職員は、地域とのパイプ役となって連携の道筋をつくり、教員と共に探究学習のプログラム設計や運営に携わってきた。また、それぞれの社会経験を生かして生徒へ指導も行う。昨年度から支援職員として「閑谷學」を担当する中村哲也先生は、「自分の将来も社会の未来も自分で変えていく自覚が大切」「自分の中にある疑問や違和感を大事にしよう」と生徒に呼びかけながら指導にあたっているという。3年間、支援職員とタッグを組んで「閑谷學」の企画・運営にあたってきた内田賢治先生は、当初は戸惑いもあったというが、今では「『閑谷學』ができるのは支援職員のおかげ」と厚い信頼を寄せている。 このような連携体制の下で、「閑谷學」の探究学習は、単発のイベント的な活動から、1〜3学年まで積み上げていく体系的なプログラムへと進化した(図2)。成長段階に合わせた探究学習のプロセスを繰り返すなかで、生徒自身の適性や興味・関心と社会の課題との接点のなかに将来の夢や志を見つけ、その実現に向けて進めていく内容となっている。 1学年ではまず、探究学習で必要となるアンケートやインタビューなどの手法を学習したうえで、「地域に学ぶ和気閑谷高校の問題解決」に挑む。クラスを解体した5つのゼミに分かれ、地域の企業の取り組み例や実践を参考に、同校をより良くするための提案を行うというものだ。昨年度は12月に1学年全体で手作りのオープンイベント「わくわくフェスタ」地域を舞台に展開する3年間の体系的なプログラム・地域への誇りと愛着・課題発見&解決能力・主体的な社会参画意欲⬇世界のどこにいてもコミュニティの課題を解決できる人材【高校魅力化支援】・地域おこし協力隊派遣・地域おこし企業人派遣・ふるさと教員 (和気町独自制度)派遣・放課後学習支援協業【閑谷學支援】・地域おこし協力隊派遣・講師派遣・インターンシップ受け入れ【閑谷學支援】・学習の場の提供・商品開発支援・企業、社会人講師派遣・インターンシップ受け入れ【閑谷學支援】・学習機会の提供・企業、社会人講師派遣・インターンシップ受け入れ【閑谷學・特別活動支援】・講師としての協力492018 MAY Vol.422

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