キャリアガイダンスVol.422
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あるので自分の経験値になる」「企業の人にインタビューして、社会に出て役立つことを高校時代に身に付けておくことが大事だと思った」など、実社会との接点から多くを学んでいることがわかる。 「閑谷學」では探究内容を自分の言葉で人に伝えることも重視しており、年度末には地域の人も招いて発表会を開催する。昨年度は3月に、1学年がグループ別ポスターセッション、2学年は舞台上でし、2000字の論文やポスターにまとめるというものだ。テーマは「AIに負けない接客をするには」「介護の現場の負担を減らすもの」など進路や興味・関心に関連したもので、それぞれの現場に足を運んで調べてまとめている。 このように、いずれの学年でも地域における体験的な活動が核となっている。「活動の場があると頑張れる生徒たちなので、積極的にフィールドワークを行ってきた」と、閑谷學・LHR委員会の藤澤 晃先生。生徒の振り返りコメントを見ると、「実際に働いている人の話は説得力がを開催。ゼミごとに、小学生向け英語ゲームや論語かるた、ビオトープの紹介などに取り組んだ。そこでの体験からもヒントを得て、「和気高のイメージアップを図るため、イベントを増やしてたくさんの人に来校してもらう」といった具体策を考えた。 2学年では、さらに深く地域と関わりながら、地域課題の解決に向けて活動する。進学希望者は各自の希望進路や興味・関心に合わせて「いのち」「くらし」などのゼミに所属。数人チームで個別テーマを設定し、地域をフィールドに仮説・実証・検証を行う。一方、就職希望者は、インターンシップ体験を基にした労働や産業に関するテーマにチームで取り組む。また、昨年度は進学・就職希望者混合による「コラボレーション」ゼミも設定し、地元企業と共同で化粧品の開発に取り組んだ。コンセプトづくりから補助金申請のプレゼン、東京のアンテナショップでの販売にまで携わった。 3学年「閑谷學」では、個人で「卒業研究」に取り組む。ありたい未来の自分や社会の姿を設定し、どうしたらその姿に近づくことができるかについてリサーチ図2 総合的な学習の時間「閑谷學」の3年間の概要自分の言葉で探究成果を発表地域の人も高く評価1学年:探究の基礎トレーニング(1単位)2学年:自分のテーマで探究(2単位)3学年:進路に向けた探究(1単位)■1学年の取り組みテーマ■2学年の取り組みテーマ■卒業研究テーマの例〇探究学習を行うのに有効な手法を学ぶ〇グループ活動を通して、自他への想像力、学校や地域と自己の強いつながりを感じる〇テーマに対する探究学習の目的、計画を教員と共に立案し、探究できる〇探究学習を通して、社会の諸問題と自己および自己の進路との つながりを感じることができる〇前年度までの取り組みを発展させ、自己の進路実現につなげることができるゼミテーマより良い学校づくりを考えるための実践クラス環境論語かるたなどの小学校出前授業スポーツ「わくわくフェスタ」でスポーツゲームの企画、実施イベント「わくわくフェスタ」で英語ゲームの企画、実施広報同校イベントの取材、校外への発信ビオトープビオトープの作成進路ゼミテーマ取り組み内容(チームのテーマ例)進学希望者いのち「防災ハザードマップ作成」「駅のバリアフリー化」など、防災、福祉、看護関連。くらし「商店街のイルミネーション点灯式を盛り上げる」など、和気町の魅力化の提案、活動。こころ・ぶんか中学校での論語出前授業、和気町主催子ども塾運営サポートなど。コラボレーション町内の化粧品メーカーと共同で地域特性を生かした化粧品の開発に取り組む。就職希望者インターンシップインターンシップ体験を基に労働や産業に関するテーマで探究。〇園児の気持ちを理解できる保育者になるためには〇グローバル化時代に必要とされる人材〇AIに負けない接客をするには〇理想のブライダルメイク〇ローンを組まずに家を建てる小さい子どもも楽しめるゲームを考案し、「わくわくフェスタ」で実践。「地域に学ぶ和気高の問題解決」について、年度末にチームごとにポスターセッションを実施。「コラボ」ゼミが町内企業に提案し、地元素材のハンドクリームを商品化。国際系に進みたい生徒は、フィリピンの文化からごみ問題解決策を探った。「卒フェス」のシンポジウムでは、学年を越えて熱い議論を展開した。就職希望者は町内企業・団体を中心にインターンシップを実施。代表生徒がMSC評価(※1)に取り組み学力向上評価委員会で発表。502018 MAY Vol.422

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