キャリアガイダンスVol.422
65/66

写真右から数学科國井啓介先生英語科蓮田 斉ひとし先生創立1900年/普通科/生徒数757人(男子297人、女子460人)/進路状況(2018年3月実績)大学進学164人、短大進学21人、専各進学58人、就職18人 地域の県立高校の中でも、下館第二高校は大学進学から就職まで幅広い希望の生徒が集まる進路多様校。国公立大や難関私大を目指している生徒の成績を伸ばしたい。部活動に力を入れている生徒も多いため、両立ができるようサポートをしたいというのが、以前からの課題だったという。その解決策として2016年度から導入したのが「スタディサプリ」だ。 「講義動画が基礎からハイレベルまであり、学力に合わせて自宅学習ができる。到達度テスト(英数国)で中学までの学力や苦手分野を把握できると考えて導入しました。しかし、与えるだけでは生徒はなかなか活用しません。重要なのは、生徒をやる気にさせる教師の指導です」と進路指導部の谷中藤雄先生。導入初年度に1年生の英語で、2年目に2年生の数学で成果がでた事例についてお話を伺った。 「導入初年度、1年生は全員、4月に『スタディサプリ』の到達度テストを行いました。中学までの英語の基礎が身に付いていなければ高校英語は積み重ねられない。このことは生徒自身もよくわかっているので、中学からの振り返りを週末や長期休みの課題にしやすかったですね」 そう話す英語の蓮田斉先生が実践してきたのは、週末課題として講義動画を視聴させ、講義内容の確認テストをプリントして渡し、週明けにテストを回収する方法。「木曜までにテストを提出できない生徒には、校内のパソコンルームで動画視聴から確認テストまでを行いました。中間・期末試験前には範囲の講義動画視聴と確認テストの提出を課題にし、長期休みにはさらに多くの課題を出しました。1年間、基礎をきちんと復習した生徒は成績が伸び、学習習慣もつきましたね」と蓮田先生。 導入2年目、2年生の数学を担当した國井啓介先生は、蓮田先生の方法を参考にし、今後の大学受験を見据えて記述式試験に強くなる勉強法を実践してきた。 「証明問題など、記述式の数学問題を解くには、さまざまな考え方に触れることが何より大切です。それを生徒に説明し、『スタディサプリ』の講義を理解できるまで聞き直し、どんな考え方で問題を解いているのか自分でノートを作り、確認テストを解くことを週末課題にしました。さらに、ここだけは覚えておいてほしい点については、私が確認テストの類問を作成し、計画したスケジュールを基に小テストを授業で行い、理解度をチェックするようにしました」 この方法を4月から続けたことで、1月の模擬試験で2年生数学Bの平均点が昨年に比べ、28・6点もアップしたという。 「この結果は、本当に嬉しかったですね。確かに週末課題の準備は手がかかります。しかし、一度作ってしまえば翌年も使える。各教科でアレンジを考えていけば活用法はもっと広がります」と國井先生。週末課題(動画視聴+確認テスト+ノート)と授業の小テストで、数学の基礎力がUP下館第二高校(茨城・県立)生徒の進路は多様。成績を伸ばし、部活との両立もサポートしたい課題週末課題にして自学力、記述式試験への対応力を養う活用リクルートサービスを活用した実践事例【学習】取材・文/丸山佳子 到達度テスト  基礎学力強化  宿題配信【活用キーワード】「スタディサプリ」活用法生徒たちのサプリ活用法週末課題として生徒に渡しているのは、講義動画の確認テスト8項目をA3サイズに両面プリントしたもの。この形も國井先生のアイデア。「プリント1枚だと、生徒もやる気が出るようです。空きスペースにノート作りをするように言っています」粟野莉菜子さん 2年6組(理系/陸上部)将来は動物介護の仕事に就きたいので、得意な英語と生物は講義動画で自主的に勉強しています。苦手な数学は、國井先生のおかげでⅠAから復習できたので、これからもがんばりたいです。寺﨑修平くん 2年6組(理系)国立大理系志望。得意な数学を伸ばし、苦手な英語も全国平均が目標です。講義動画は1コマ9分とか、長くて20分なので集中して勉強できるところが好きです(年間180時間視聴。同校トップ)。上のプリントは、國井先生が類問を作って行っている小テストの告知。「センター試験や公務員試験でも出題されやすいので、今のうちから取り組んでおこう!」など、生徒へのメッセージも加えられている。下が類問の小テスト。行ううちに10点満点が増えてきたという。1. 週末課題/数学の記述式テストに強くなるためのノート作り2. 授業での小テスト/月1回、 週末課題の学びを確認652018 MAY Vol.422

元のページ  ../index.html#65

このブックを見る