キャリアガイダンスVol.423
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「生徒の進路に対する考えが早期に把握でき、1学年の面談時から具体的な話ができそうです。希望進路の達成にもつながるでしょう」(松尾隆一校長) また、長期的な生き方を考えるきに手応えをもっているという。 「各生徒が学校行事などで挑戦したいことを前もって知ることができ、そのチャンスがある際、生徒の背中を押すことができます」(荒木教頭) 進路指導でも活躍しそうだ。っかけとしての期待も大きい。内田真司副校長は「生徒が社会に羽ばたく力にしていきたい」という。「新しいことは導入時が肝心」(荒木教頭)と意義の理解、浸透を重視し導入した本実践は、着実に進みそうだ。「奈良市キャリア・パスポートによって、小・中で培ってきた連携を途切れさせることなく、高校も含めた体系的なキャリア教育を具現化し、自らの力でキャリア形成できる若者を育てていきたい。その第一ステップとして、本事業では高校1年生の時点で『自分と対話する力』が身に付いている状態を目標に置き、中・高の接続の部分に力を入れていきたいと考えています」(学校教育課課長・東畑年昭氏) 奈良市の取り組みの特徴は、「どんなワークシートにするか」より「どのよ 奈良市は2004年に小中一貫教育特区認定を受け、15年度からすべての市立小・中学校において中学校区ごとの連携型あるいは施設一体型の一貫教育を実施している。そうした関係性をベースとして、昨年度、奈良市教育委員会および市立の小学校3校、中学校2校、高校1校が協働し、「キャリア・パスポート」普及・定着事業に取り組み始めた。うにワークシートを使うか」に重点を置いていることだ。主に奈良市キャリア・パスポートに関わる特別活動の授業デザインについて検討。昨年度は実際に、小中学校が各学期末・年度末にこれまでの小中一貫教育の連続性を 高校まで有機的につなげる 「運用方法のデザイン」に取り組む奈良市課長東ひがしばた畑年昭氏指導主事中西利彦氏図2 「伊都っ子ノート」図3 奈良市キャリア・パスポートの目指すところ文章によるまとめ、イメージコラージュ作成などある小学校での編集例奈良市教育委員会の資料より作成編集物を活用し、自分自身と対話自分自身、進路や生き方等を考える「伊都っ子ノート」のファイルに、学年別に色分けされたワークシート(各学年2~3枚)を綴じていく。各校が独自に行っているキャリア教育や進路学習のワークシートなどを、学年シートの間に挟み込むことも可能。編集・対話・内省のサイクルで効果的な振り返りに多様・多面な学びの履歴キャリア・パスポートとして形作られていく編集対話内省作品/作文/手紙/連絡帳/興味・関心(新聞や雑誌)【特別活動】各教科総合行事世界遺産学習日常奈良市教育委員会事務局 学校教育部 学校教育課 奈良市キャリア・パスポート(小学校での記入例)生徒の学びを深め、つなぐ ポートフォリオ活用実践事例福岡県教育委員会・糸島高校(福岡・県立)/奈良市教育委員会・一条高校(奈良・市立)252018 JUL. Vol.423

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