キャリアガイダンスVol.423
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ツール1り分析がなされていない時期があった。「外部模試だけに絞る学校も増えているなか、問題を作るということは教員にとってはかなりの負担。それが活用されなければ士気も下がってしまいます」(田中先生)。 そこで進路指導部が作成したのがツール2の校内模試分析。過去8年分の校内模試の成績を元に、模試の点数と同校の卒業生が実際に合格した大学・学部学科・入試形態を結びつけたものだ。「これが、る!」についても解説。ただ行事として各取り組みを行うのではなく、どのような心構えで指導を行っていくのか、担任はどのように生徒に声かけをするのか、他の行事とは、他の学年とはどう連動しているのかなどがわかるようになっており、指導する教員もモチベーションを保ちやすい。教員も疲弊せず、生徒も団体戦で、進路実現へ向けての取り組みを続けていけることを重要視している。 4月の職員会議で全体計画の内容を説明。また、進路スケジュールの節目にも学年会議などで意義を伝え、取り組み実施後には振り返りの報告を行う。「教員の意識は高まっていると思います。今後もチーム小山として、連携・協力体制をより強化していきたい」と進路指導副部長の加藤正雄先生は言う。 連携強化の一環として、今年度からは学習指導部との取り組みを始めた。主に低学年の学習習慣の定着を図る。「学習と進路は車の両輪。お互いに高め合う関係を構築していくことが、進路実現には欠かせないと信じています」と学習指導部長の落合一憲先生。この取り組みについても、計画書では触れており、学習指導と進路のスケジュールが連動していることがわかりやすくなっている。 同校では教員がオリジナルで問題を作った校内模試を3年生で3回実施している。しかし、過去、模試の結果についてあま進路指導部全体計画(2018年度/全7ページより一部抜粋)ツール2校内模試分析(『進路の手引』より抜粋)全教員で内容を共有できるようにしたもので毎年更新。進路指導部の取り組みを担当者が変わっても引き継ぐ。内容は、1. 目標2. 進路指導部の努力点3. 進路指導部の指針4. 努力数値目標5. 効果的な進路指導のための2つのキーワード6. 主な具体施策 (1)学習指導と進路指導の基本指針の共通理解 (2)進路意識の高揚と進路学習の充実 (3)進路指導部長面談 (4)志望校検討会と出願検討会 (5)模試の活用の充実 (6)模試分析会・志望校・出願・国公立出願検討会 など、23項目※全ページダウンロード可3年生の校内模試(5教科900点満点)の結果を分析。メッシュ(点数区分)が細かいことから、どこであと何点伸ばせば進路にどんな変化が期待できるか俯瞰できる。それにより、面談や復習による成長へつなげることができることがポイント。やりっぱなしではないことで、先生方の入試問題分析や問題作成のモチベーションも上がり、協働意識が働く。校内模試の蓄積データを分析。個別指導に徹底活用422018 JUL. Vol.423

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