キャリアガイダンスVol.423
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学校法人森ノ宮医療学園は、2007年、森ノ宮医療大学を開学しました。今年度、新たに臨床工学科を設置。2020年4月には診療放射線学科(仮称)の開設も予定(構想中)しています。きめ細かい指導のもと、実践的な教育を行うことは1973年設立の専門学校と同じ方針ですが、医療系の総合大学として、さまざまな目的をもつ若者が日常的に共に学ぶことによって、チーム医療に結びつくことを目指しています。 同じ医療職でも、高校生の人気には偏りがあり、多くの領域をカバーすることに経営上のリスクがあることは事実です。しかし、何より大切なのは、今、臨床の現場で必要とされる人教授会にも出席しています。現場の空気を常に肌感覚として捉えておく必要があるからです。 我々は、学生のために教えているようで、実は将来の患者さんのためになると想って授業に臨んでいます。学生にも、学んでいることすべてが臨床につながっていることを意識してほしい。まだ資格は取得していないかもしれないけれど、入学した段階で医療者の一員。白衣を着ることの重みを自覚してもらいたいのです。 入学式で、白衣をまとった先輩に登壇してもらっているのも、その場でいきなり本格的な解剖学の授業を行うのも我々なりのメッセージ。先輩を見て、数年後の成長した自分の姿をイメージしてもらいたいし、保護者の方には、これからお子さんが学ぶ内容の難しさを実感していただきたいのです。入学生の大半は数年後、国家試験を受験するわけで、大学受験同様、保護者の方のサポートも必要になってくるでしょう。我々もがんばるけれど、皆で取り組んでいくのだという覚悟を伝えたいわけです。「大変なところに来てしまった」と思われても構わない。それよりも、一緒にがんばろうという気持ちをもってもらうことのほうが重要です。【理事長プロフィール】しみず・なおみち●1968年生まれ。立命館大学経済学部卒業。企業勤務などを経て2013年より現職。森ノ宮医療学園専門学校校長、鍼灸師。【学校法人プロフィール】1973年、大阪鍼灸専門学校(現 森ノ宮医療学園専門学校)設立。2007年、森ノ宮医療大学開学。保健医療学部の6学科(看護学科、理学療法学科、作業療法学科、臨床検査学科、臨床工学科、鍼灸学科)に加え、大学院保健医療学研究科、助産学専攻科。入学した段階で医療者の一員。学んでいることすべてが臨床につながっていることを意識して材を育成すること。それによってスポットが当たり、その分野を志す若者が増えることが、我々の存在価値だと信じています。 本学の建学の精神は「臨床に優れ、かつ豊かな人間性に裏打ちされた医療人を育成する」です。教育の場に入ると、どうしても臨床の現場感覚が薄れがちになります。教員に対して「できる限り医療機関で臨床を継続してください」と、「学外での活動」を奨励しているのは、変化から取り残されてはならない、と考えているからです。 私自身、週1回、臨床の場に立ちますし、専門学校の授業も担当しています。職員と同じフロアで仕事をし、̶変革に挑む̶まとめ/堀水潤一 撮影/有本ラビト学校法人森ノ宮医療学園理事長清水尚道592018 JUL. Vol.423

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