キャリアガイダンスVol.423 別冊
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2Vol.423 別冊付録主体性実行力課題設定・解決能力チームワーク・協調性社会性論理的思考力創造力倫理観職業観自分の意見を発信する力異文化理解力他人の意見を聴く力主体性実行力課題設定・解決能力創造力チームワーク・協調性論理的思考力社会性倫理観専攻分野の専門的知識専攻分野の基礎的知識職業観人工知能やIoT等の革新技術に関する知識﹇理系﹈﹇文系﹈ 図1は、「企業が学生に求める資質、能力、知識」について経団連が実施した調査の上位の回答を抜粋したもの。文系、理系ともに、「主体性」が圧倒的にトップとなっている。「チームワーク・協調性」「社会性」といった項目の倍以上の支持を集めていることを意外に感じる先生方もいるかもしれない。 主体性は高大接続改革答申の学力の三要素にも含まれており、教育の分野でも主体性を育てるための取り組みが進められている。産業界でも教育界でも極めて重要なキーワードになっているといえる。 では、企業が求めている主体性とはどのような資質のことを指しているのだろうか。実はそこが難しい。主体性は人によってさまざまな解釈が可能だという議論は以前からあり、ここで企業が挙げている主体性も明確に一つの概念を指しているとは限らない。 企業の人材採用コンサルティングを手がける株式会社人材研究所代表取締役社長の曽和利光氏は、企業が求める主体性は2つのタイプに分かれるという。 「一つは、環境や組織が求めるものを自らくみ取って、実行できる力のことです。環境や組織に対する適応力と言い換えることもできるのではないでしょうか。こちらは行動の動機が、環境や組織、顧客などの外部にある。もう一つは、外部の環境や既存のルールにとらわれず、自分のやりたいように内発的な動機で考え、行動するタイプ。いわばルールブレイカーです」 もちろん1人の人物に両方の要素が混在することもあるが、注意が必要なのは、この2つはまったく異なる資質だということだ。図2は曽和氏の議論を簡潔にまとめたもの。一般的には、C企業が学生に求める資質、能力、知識(上位の回答を抜粋)図1取材・文/伊藤敬太郎「主体性」は、変化の激しい今の時代を象徴するキーワードとして産業界でも教育界でも大きく注目されている。その一方で、「主体性」という言葉が指し示す概念の定義は人によって異なるのも事実だ。では、これからの人材に企業が求める「主体性」とはどのようなものなのだろうか。3つの企業の人事担当者の話を通して、そのエッセンスを探っていきたい。出所/一般社団法人 日本経済団体連合会「『高等教育に関するアンケート』主要結果」2018年4月*回答企業に上位5つの選択肢を選んでもらい、点数による重み付け(1位=5点、2位=4点、3位=3点、4位=2点、5位=1点)を行った

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