キャリアガイダンスVol.423 別冊
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5Vol.423 別冊付録究教育計画では、「人文・社会科学系の標(しるべ)となる大学」という将来像と共に、「主体性を持ち、自立した大人の育成」という教育目標を掲げている。 同大学が育成を目指す「主体性を持ち、自立した大人」とは、大人としての教養と分別を備え、自分の人生に責任を持って主体的に生き、変化の激しい社会で自ら道を切り拓く人を意味する。このような人材を育てていくため、同大学では、授業、課外講座、サークル活動、留学、就職活動支援、卒業生や先輩、あるいは学内外の社会人との交流など、多面的な機会提供や支援を実践している(図2)。 授業に関しては、学生の主体的な学びを促進するため、アクティブラーニングを導入。各学部で授業数を増やしつつある。そして、多面的な取り組みのなかでも、学生の主体性を育む鍵となっているのが就職活動支援だ。学生事務部長の藤形正俊氏は次のように語る。 「今の大学生は、就職活動をネガティブにとらえがちです。しかし、学生にとって就職活動は義務ではなく権利。この権利を主体的に活かしてもらいたいという 1882年に創設された皇典講究所を母体とし、1920年に日本で初めて私立大学として認可を受けた歴史と伝統を持つ國學院大學。現在は、文学部、神道文化学部、法学部、経済学部、人間開発学部の5学部13学科を擁し(図1)、自国の文化を理解して、世界で活躍できるグルーバル人材の育成に努めている。 2002年から推し進めている21世紀研思いがあり、2年前から本学では就職活動支援の方法を全面的に変えました」 そもそも学生は、働くことの喜びも楽しさも知らない。だから、前向きに就職活動に取り組むことができない。であれば、業界の、仕事の、働く人の“リアル”を伝えることが何より重要なのではないか。この発想から藤形氏らは、まずは職員自身が積極的に企業を訪問し、企業を知るところから改革をスタートした。 その成果の一つが毎年10月半ばから12月の終わりまで、平日はほぼ毎日開催される業界セミナーだ。 「私たちが、ぜひ学生たちに知ってもらいたいと厳選した企業の人事の方に、1日2~4社来ていただき、業界や仕事、求める人物像などのリアルを語っていただいています。また、学生が人事の方と直接話をする時間も設けています。数多くの企業のリアルに触れることで、『この仕事、面白そう』『自分に合っている』『やってみたい』という気持ちが生ま取材・文/伊藤敬太郎 撮影/平山 諭、勝尾 仁企業が採用したい人材の重要な要件として掲げる「主体性」。大学にとって学生の主体性を伸ばすことが大きな課題となっている今、主体性を持ち、自立した「大人」の育成を教育目標として掲げる國學院大學では、どのような取り組みを通して、どのような成果を上げているのだろうか。その詳細をレポートする。文学部日本文学科中国文学科外国語文化学科史学科哲学科神道文化学部神道文化学科法学部法律学科経済学部経済学科経済ネットワーキング学科経営学科人間開発学部初等教育学科健康体育学科子ども支援学科國學院大學の学部・学科構成図1

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