キャリアガイダンスVol.423 別冊
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6Vol.423 別冊付録「主体的大人」の育成K-PLASなどのキャリアプログラム1年次からのアクティブラーニングキャリアサポート課による継続的支援業界セミナー内定者アドバイザー制度OB・OGアドバイス会れる。それが学生を主体的な行動へと駆り立てるのです」 一方、主体的に活動し、成果を上げた先輩たちの事例も学生を目覚めさせる。同大学では、質の高い就職活動を経て内定を得た30人の4年生が、内定者アドバイザーとしてキャリアサポート課に常駐。後輩たちがいつでも気軽に相談できる体制を整えている。 「内定者アドバイザーは、まさに主体的に動いて結果を出してきた学生ばかり。年の近い先輩の経験談は、就職活動に臨む学生にとって大きな刺激になります」 内定者アドバイザーから得られるのは通り一遍のノウハウだけではない。 「就職活動で壁にぶつかったときに、先輩たちが自分で考えてどう行動したかといったエピソードもいろいろと聞くことができます。主体的な行動によって厳しい状況も打開できることを、先輩の生の声を通して理解できる。それによって、後輩たちは、自分たちも簡単には諦めず、自分の頭で打開策を考えて動くことができるようになるのです」 この他、卒業生を招いたOB・OGアドバイス会、ゼネコン志望者には建設現場、航空会社志望者には空港といった仕事の現場を見学する企画など、学生の「もっと知りたい!」という気持ちに応える機会は多様に設けられている。 「あえて業種も志望者層も大きく異なる2つの企業を同時に招いて、『求める人材像』などを語っていただくこともあります。すると、一見まったく共通点がない2社が学生に求めるものが、実は重なっていたりするんですね。このように、多くの企業のリアルを知って、自分なりに比較することで、違いはもちろん、意外な共通点も見えてくる。参加した学生は『自分の能力を活かせる場はこんな業界にもあるんだ!』と新たな気づきを得て、視野を広げる機会になっています」 リアルを知る→主体的になる(自分からもっと知りたくなる)→行動する──このサイクルは極めて実践的なキャリア教育として機能し、学生の成長を促す。その結果、同大学の就職活動の質も目に見えて上がり、安易に就職先を決めなくなったことで、学生の志向や適性と就職先とのミスマッチも減っていったという。 また、同大学では、国家公務員総合職や公認会計士志望者向けに「K-PLAS」というキャリアプログラムも実施。1年次から4年次にかけて段階的に中期目標となる資格(公認会計士目標であれば日商簿記検定3級、2級)を取得しながら難関資格合格を目指すこのプログラムも、単なる資格試験対策講座ではない。 「国家公務員や公認会計士の仕事の魅力、法律や会計を学ぶことの面白さをしっかりと伝えることで、学生のモチベーションを刺激し続けることを意識しています。ここでも大切なのは学生が“主体的に取り組む”ことなのです」 大学は手取り足取り指導するのではなく、発見と気づきの機会を数多く提供。それによって主体的な学生が増え、先輩から後輩へ、あるいは同級生同士で、主体的な行動力が伝播していく。今、國學院大學には、そのような“主体性を醸成する場”が形成されている。次ページでは、そのような学生の実例を紹介する。学生事務部 部長藤形正俊氏多面的なアプローチで「主体的大人」を育成図2綿密なリサーチ、取材によって業界事情、内定者体験談をまとめた冊子内定者アドバイザーとは、卒業後も続く人間関係が形成されることも企業の人事担当者と直接対話することもできる業界セミナー綿取界事験談

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