キャリアガイダンスVol.424
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ツール1「Brush Up Time」のテキストツール2「まがたまノート」 予習問題、確認問題といったワークの部分の工夫もさることながら、学習の位置づけがわかりやすくまとめられた「学びの地図」が特徴。あるページの問題が、今学期の教科学習のどの分の予習になっているのか、そして、それは中学で学んだどんなことと結びついているのかがひと目でわかるようになっている。3年間で1冊を使う。3部構成になっており、1つ目はスケジュール帳的な月別カレンダー。2つ目は日々の記録を書き込む日記帳的なもので見開きで1週間。市販の「3年日記」のように、3年分の◯月◯日が一度に見られるようになっており自己の成長を感じやすい。3つ目が活動の記録と振り返りを書く部分。部活動や資格試験、地域活動などについて記述するようになっている。社会人として必要なPDCAを意識した学びだという。 「産業社会と人間」のオリジナルノートの記述スペースは、かなりのボリュームがある。「書くことが苦手な生徒にも必ず書かせています。学習しながらメモをとり、最後には自分の感想も入れる。社会人基礎力をつけるために最初は半ば強制的に訓練しなければならない部分で、いずれ習慣化することを目指して設計しました」と教務部長の尾藤直樹先生。こうして1年間で学んだことを踏まえ、最終的にライフプランを作成する。 学力向上については学習の習慣化・自立化を目指し、朝10分の「Brush Up Time」という学習時間を設け、1週間で50分、1単位時間の科目にした。5教科を中心に予習問題と確認問題を1セットで作成。これが1学期に1冊のテキストとなっており、生徒は自分の苦手なところを意識し、自分で学習するページを選ぶ。2週間ごとに生徒が振り返って記入する欄もあり、担任が所見を記入してフィードバック。学期末には「Brush Up Time」としての期末考査もある。3年生のテキストでは社会人マナーや面接などの項目も入れ実用性にも配慮。なお、この冊子を教員も活用しており、「○◯の単元の予習はやっておくように」などと指示することで、各教科の授業の説明の時間を短縮できるという。 そして、記録や振り返りの習慣化のためのもう一つのツールが、普通科時代から活用している「まがたまノート」。生徒が3年間の毎日の活動を記録したり振り返った内容を書くポートフォリオとなる。同校が大切にしている「記録する、振り返る、話す」の核ともなるノートで面談などでも活用されている。このノートの効果について、「メタ認知能力の育成に非常に役立ちます。自分がどれだけ成長できたかを理解しやすいので自己肯定感もアップ。また、単純にことあるごとにメモをとる生徒が増えました」と金子博和教頭。以上3つの仕組みで、同校の生徒は書いたり振り返ったりすることが自然に身に付いているようだ。 同校の教育活動のグランドデザインの中には学力向上と並んで自己有用感の育成・人格の形成という文言があり、地域連携が後者の中心部分を担う。「外に地域社会との連携で自己有用感を育成する402018 OCT. Vol.424

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