キャリアガイダンスVol.426
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新卒で勤めた中高一貫校で、校則違反をした中学1年生の男子が適当な反省文を書いたので厳しく叱ったら、学校に来なくなった。しばらくして復帰したが、以前の明るさが嘘のように誰とも話さない。このことに端を発する出来事は、金井達亮先生に多くの学生徒の変容や心情の吐露から教員の自分が何よりも学んだ金井達たつあき亮先生東京大学大学院教育学研究科学校教育高度化専攻教職開発コース私立の中高一貫校を経て、かえつ有明中・高(東京・私立)の教員に。同校で他の先生と一緒に、高等部の「プロジェクト科」の授業をゼロからつくりあげる。2018年に退職し、東京大学大学院に進学。取材・文/松井大助1Story試行錯誤と内省で見つけた先生や生徒と協業する本当の価値“これから”を歩む教員Stories5変わっていく未来、世界、社会。その変化の中で、時には自己否定をしたり、挑戦をしながら進化していかなくてはいけないのは、教員も同じです。ここからは、さまざまな課題感や機会を流すことなくしっかりと捕まえ、自分が変わることで自分の周りの世界を変えようとしている5人の教員のストーリーをお伝えします。生徒や先生とすれ違った過去。正しさを捨て、相手の声を聴き共に学びの場をつくるように
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