キャリアガイダンスVol.426
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ツール1進路指導のねらいツール2イヨボヤプラン計画図進路指導年間計画表にある「進路指導のねらい」。学習意欲・学力養成、進路意識向上の2本柱に、17年度より新学力観の育成という項目も加わった。新学力観の育成については、イヨボヤプランの活動とイヨボヤノートへの蓄積・振り返りが中心となる。「流れ」「つながり」を意識した探究学習「イヨボヤプラン」の計画図。細かい部分まで必ずしもこの通りに実践できたわけではないが、1年生から2年生にかけて、地域課題についてインプットし考え行動し書き発表するという流れは実践できた。現状では2年生の最後に行う志望理由書作成が3年生の時に活かしきれていないことが課題。 イヨボヤプランに関して大きな流れは委員会が作るが、各取り組みをどのように実践・工夫するかは、学年や担任の自由度が高い。本格スタートして2年目。今は各教員がいろいろなアイデアを試行錯誤している時期でもある。 医療・福祉領域から看護師、金融・法律領域から司法書士など、各職業領域から8人の社会人を招き講演してもらい、地域社会の課題や働くことの意味について考える。グループごとに希望する領域の話を聴くが、事前に生徒各自がスタディサプリで「仕事の広がり」に関する動画を視聴しワークシートを使って理解を深めたあとに領域を決めるのが特徴。講演を聴いた1週間後にクラス内でまとめを発表する。 イヨボヤプランの取り組みは、原則としてグループ学習(グループは都度変わる)で事前学習から発表までが一連の流れとなっている。他者と協働しながら課題解決に向け探究し、記録や発表で言語化する力を付けるのが狙い。 グループごとに地元企業を訪問し、そこから見える地域の課題を探り、ポスター発表をする。事前学習で各職業における課題などを考え、当日は現場で質問できるようにしておく。その後、レポートを提出。ポスター発表は協力企業など外部の方にも見ていただく。 「ポスター発表の際、企業の方から『自分たちにも事前に学習の意味・意図をしっかり伝えてほしい』というご要望を頂きました。今後はさらなる〝見える化〞を目指したい」と伊藤先生。協力したいという企業や業界も増えており、発表の場が地域と学校との関係づくりの場にもなりつつあるという。なお、来年度以降は生徒が企業にアポを取るところから始める考えだ。 8講座程度の模擬講義。こちらも従来の取り組みの踏襲だが、今年度から1・2年生合同とし、2年生の生徒が司会進行などを務めることになった。2年生の成長ぶりを1年生に見せたいという狙いがある。 1学年での学びを通して、「働くことの意味」というテーマで400字程度にまとめる。相互評価し選ばれたものを地元の新聞に投稿。昨年度は5〜6人の文章が紙上で紹介された。そのことがきっかけで、次は自分もと個人的にコンクールなどに挑戦する生徒も。 1学年から2学年にかけて長期休暇大きな流れを委員会で作り学年や担任が工夫を凝らすキャリア教育講演会(1年)大学模擬講義体験(1・2年)「働くことの意味」まとめ(1年)ブックレポート(1・2年)企業訪問(1年)442019 FEB. Vol.426
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