キャリアガイダンスVol.426
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導入・計非導入・計組織的対応・計 個人対応学校全体で組織的に取り組んでいる学年や課程・学科・コース単位で取り組んでいる教科単位で取り組んでいる教員個人単位で取り組んでいる取り組んだがうまくいかず、一斉講義型の授業に戻した取り組んでいない取り組み状況を把握していない無回答導入・計うち組織的対応・計90.449.692.941.747.120.7教科横断的な視点での教育内容の組織的配列実施、評価、改善のPDCAサイクルの確立各教科等の教育内容を相互の関係で捉える校内の人的・物的資源等の適切な配分まだカリキュラム・マネジメントに取り組めていないのでわからない調査や各種データ等による現状把握外部の人的・物的資源等の活用その他2018年全体(n=1203)43.343.141.535.330.519.516.21.6「生徒に育みたい資質・能力」の策定や見直し別策定済・計(n=440)54.351.850.940.716.421.120.52.0未策定・計(n=754)37.038.236.332.439.118.413.81.3■ 2018年全体● 策定済・計● 未策定・計2018年全体(n=1203)2016年全体(n=1105)2014年全体(n=1140)(%)(%)り組み意識の教員間の差」、「多忙」が共通に挙げられている(フリーコメント1)。「まだカリキュラム・マネジメントに取り組めていないのでわからない」の特徴としては、多忙さに加え、「情報の少なさ」、「学校全体での関心の薄さ」などが目立った。 立ち向かう課題の重さ、難しさを受け止めつつ、現状の業務の多忙感もあり、2022年度の完全実施までに準備を完了することができるのだろうかという、教員の切実な不安が感じられる結果であった。による取り組みから、学校運営上の課題として認識され、組織的な取り組みに変化している実態がうかがえる。 データの掲載は割愛するが、大短進学率別に比較すると、「組織的対応・計」の割合は50%前後で差が見られないが、「学校全体で取り組んでいる」割合は進学率70〜95%未満の学校が高く(34%)、全体を5ポイント上回る。 「主体的・対話的で深い学び」(AL)の視点による授業改善の取り組みを導質・能力」の策定の度合いによって異なる。策定済校は、すでにカリキュラム・マネジメントの検討が進んでいると思われ、課題上位の顔ぶれは変わらないものの、その割合は50%を超えている。検討のなかでの実感がその数値を押し上げていると考えられる。未策定校は「まだカリキュラム・マネジメントに取り組めていないのでわからない」が4割と最も高く、検討の着手が遅れている状況がうかがえる。 それらの課題の背景としては、「教科間の壁」や、「教育改革に向けての取 「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング、以下AL)の視点による授業改善の取り組みについてたずねたところ(図3)、「学校全体で組織的に取り組んでいる」29%、「学年や課程・学科・コース単位で取り組んでいる」3%、「教科単位で取り組んでいる」17%と、組織として対応している学校は5割にのぼった。 この割合は4年前(21%)から着実に増えており、教員個人の熱意や工夫ALの成果が実感され、教員から組織の取り組みへ「主体的・対話的で深い学び」の視点による授業改善ALでの授業改善の導入は9割組織的対応は5割へ増加2大課題は「指導スキル」と「教材開発の時間確保」「カリキュラム・マネジメント」の課題(全体/複数回答)図2「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の視点による授業改善への取り組み(全体/単一回答)図3調査報告「高校教育改革に関する調査2018」※「2018年全体」の降順 ※「2018年全体」より5ポイント以上高い数値を■、5ポイント以上低い数値を■で表示※2016年以前は「学年や課程・学科・コース単位で取り組んでいる」「取り組んだがうまくいかず、一斉講義型の授業に戻した」は該当項目なし512019 FEB. Vol.426

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