キャリアガイダンスVol.426
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新しい学習指導要領を読み込み、変更点を確認している変更点を把握した上で、教務部が主体となって検討している変更点を把握した上で、校内プロジェクトを立ち上げて検討している変更点を把握した上で、進路指導部が主体となって検討している変更点を把握した上で、管理職主体で検討している教員全体で研修等を行っているその他2018年全体(n=1203)30.624.619.69.88.57.517.1高校タイプ別普通科(n=935)29.725.721.710.88.97.815.1総合学科(n=79)45.617.715.26.33.87.617.7専門高校(n=165)30.323.67.96.17.96.128.5中核に位置付けている+中核に置きたい・計「総合的な学習の時間」を、既にカリキュラムの中核に位置付けている来年度以降、カリキュラムの中核に位置付けようと考えている中核に置きたいがどうしてよいかわからない「総合的な探究の時間」を中核に置いたカリキュラム・マネジメントは考えていないわからない無回答中核に位置付けている+中核に置きたい・計53.648.653.260.952.3■ 2018年全体● 普通科● 総合学科● 専門高校■ 探究的な学習の狙いを踏まえ、充分に取り組んでいる■ 探究的な学習の狙いを踏まえているが、取り組みは充分ではない■ 「総合的な学習」は実施しているが、探究的な学習の狙いは踏まえられていない■ 「総合的な学習」にはあまり取り組めていない■ 無回答探究的な学習の狙いを踏まえて実施2018年全体(n=1203)大短進学率別95%以上(n=214)70~95%未満(n=327)40~70%未満(n=230)40%未満(n=413)(%)(%) 新学習指導要領で求められている「総合的な探究の時間」をカリキュラム・マネジメントの中核に位置付けることについて現状をたずねた(図8)。「総学を既に中核に位置付けている」、「来年度以降位置付ける」、「位置付けたいがどうしてよいかわからない」が17〜19%で並び、「中核に位置付けたい・計」は半数以上にのぼる。データは割愛するが、「既に位置付けている」は総合学科や専門高校で29%と高く、「課題研究」など現カリキュラムでの探究の動きが先行している。 大短進学率別では、95%以上の進学校で「既に位置付けている」23%、「来年度以降位置付ける」16%までの合計割合が40%と動きが先行する一方、「中核に置いたカリキュラム・マネジメントは考えていない」「わからない」も多く、二極化傾向にある。40〜70%未満校では「中核に位置付けたい・計」が6割と最も高いが、その内訳としては「中核に置きたいがどうしてよいかわからない」が30%と多く、意欲はあるが具体的な方策までは検討できていないようだ。 現行の「総合的な学習の時間」での取り組みについてたずねたところ(図6)、既に6割の学校が「探究的な学習の狙いを踏まえて実施」していると回答。ただし内訳は「探究的な学習の狙いを踏まえ、充分に取り組んでいる」28%、「探究的な学習の狙いを踏まえているが、取り組みは充分ではない」33%となっている。 新学習指導要領での「総合的な探究の時間」への移行にあたり、現在行っている取り組みを聞いたところ(図7)、トップは「新しい学習指導要領を読み込み、変更点を確認している」31%であった。 検討の取り組み体制では「教務部が主体となって検討」25%が最も多く、「進路指導部が主体となって検討」10%、「管理職主体で検討」9%であった。「校内プロジェクトを立ち上げて検討している」学校は20%。単一部署主体でなく組織横断で検討することで、前述のカリキュラム・マネジメントの課題の背景にあった「教科の壁」や「教員間の意識の差」の解消につなげることのできる動きになるのではないだろうか。現場はすでに「探究モード」へシフト総合的な探究の時間への移行と準備本格的な探究実施に向けて、確認や検討体制の設置が進む〝カリマネの中核にしたい〞は5割を超え、特に総合学科、専門高校、進学校で動きが先行「総合的な探究の時間」への移行の取り組み(全体/複数回答)図7「総合的な学習の時間」の取り組み(全体/単一回答)図6「総合的な探究の時間」のカリキュラム・マネジメントへの位置付け(全体/単一回答)図8調査報告「高校教育改革に関する調査2018」※「2018年全体」の降順 ※「2018年全体」より5ポイント以上高い数値を■、5ポイント以上低い数値を■で表示※「その他」206校の内訳:「まだ取り組めていない」(74校)、「すでに取り組んでおり検討は必要ない」(53校)など※「位置付けている+位置付けたい・計」の表内について、「2018年全体」より5ポイント以上高い数値を■、5ポイント以上低い数値を■で表示532019 FEB. Vol.426
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