キャリアガイダンスVol.427
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中学1年自己を知ろう・他者を知ろう・エンカウンター・フィールドワーク(事前学習・事後学習)・my PDCAを意識しよう・クリティカルシンキング・外部教材を使った思考トレーニング・ブックトーク中学2年自己を伝えよう・他者を受け入れよう・エンカウンター・日本文化理解・国際理解・修学旅行とふりかえり・外部教材を使った思考トレーニング・地域理解・クリティカルシンキング中学3年自分を見つめて学ぶ意義を考えよう・エンカウンター・職業インタビュー・クリティカルシンキング・職場体験(希望者)・自己理解・適性検査・大発表会(学ぶ意義)・大学出張講義・ポスターセッション高校1年自分の可能性にチャレンジしよう・シンキングツール・大学講義・はじめにコンテスト・職場体験(希望者)・クリティカルシンキング・オーストラリア理解高校2年自分の力を信じて大きく飛躍しよう・企業コラボ体験・みらい論文ポリッシュアップ・みらい論文発表会とふりかえり高1・高2ではみらい論文や企業コラボなど、中学時代の学びを応用し総合的な力を発揮させる取り組みが増える。教員が手をかける部分も徐々に減っていく。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.427)ツール1「みらい科」5年間の流れ(抜粋)ツール2中1のエンカウンターから始まり、フィールドワークや思考トレーニング、発表などを繰り返し、高2で論文を仕上げる。外部ツールも積極的に使いながら少しずつ難易度を上げ生徒に負荷をかけていくカリキュラムとしている。「その中で主体性を育て、教員が手をかけなくても学びが持続できるのが理想」教員向け「みらい科シラバス」。みらい科でどんな力をつけるのか、教師はどのように指導するのかが書かれている。この後、各取り組みについても個別の説明があるが、何の目的があり何をゴールとするのかを端的に説明。細かい部分は担任の先生のやり方に任せる。桜の名所も多い地域の環境保全活動の一環として、樹木医の話を聞き、フィールドへ出てさくらの木の診断をする。 その後、ローカルからグローバルへ生徒の目を向けていく。中2のアイルランドへの研修旅行に向けて、中1からアイルランドをテーマにした本を読みブックトークを行う。北欧の妖精と日本の妖怪を比較したり、アイルランドでよく食べられる芋料理をテーマにしたりするなど生徒の選択は幅広い。図書の魅力を伝えることで自己発信・他者理解の能力を育てる。 中2では日本文化や国際理解を学ぶ。戦争体験のあるOGの講演を聞き、「戦争と平和」について考えてから世界へ。修学旅行先のアイルランドは日本と同じ島国であり女性の管理職が多いことなども踏まえて選ばれたという。 中3では初めてキャリアプランニング能力を育成するカリキュラムも加わる。職業インタビューや職場体験(希望者)、大学出徒に負荷をかける仕組みにしています」と、みらい科担当の河越多衣子先生。河越先生は、教員によるブレをなくすためにオリジナルの教員向けみらい科シラバス(ツール2)を作成、みらい科の意義や、教員はファシリテーターとしてどのようなスタンスで進めるべきかなど、みらい科のあり方を周知した。また、シラバスでは、個別のプログラムについては細かい指導案などを示すのではなく、目的やゴール地点を明確に設定。学年や担任がアレンジしながら同じゴールを目指せる仕組みとしている。 みらい科では体験型、連携型のカリキュラムが各学年に用意されている。 私立のため学校のある土地にあまりなじみのない生徒が多い中、自分の学校のロケーションを見つめようということで始まったのが中1の「さくらフィールドワーク」。張講義、適性検査を実施。職業インタビューはグループ単位で地元である麹町にある企業へのアポどりから始め、これからの時代にどのような人材を求めるか生の声を取材する。学年最後には総括として、1年間で学んだ内容をプレゼンテーションする。 高1・高2は3年間で培ってきた能力を応用する時期。1万字の「みらい論文」にも取り組む。ローカルからグローバルへ体験を積み思考力を鍛える中学で培った能力を高校で応用・発揮させるを較芋選で。戦382019 MAY Vol.427

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