キャリアガイダンスVol.427
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時間活動 内容参加生徒※連携農機電栄社授業矢高カレー開発科目「課題研究」にて、市制60周年を記念した矢高ブランドのレトルトカレー開発プロジェクトに参加。●矢板市商工会、市内飲食店経営者、食品製造会社、矢板市応援大使 矢高りんごジュース開発 科目「課題研究」「総合実習」にて、同校で育てたリンゴを使った果汁100%ジュースを開発。県の起業家精神育成事業。●塩谷地区農業教育連絡協議会、矢高応援団 (2・3学年合同)矢高デイサービス科目「課題研究」にて、各学科の専門性を組み合わせたデイサービスを年3回実施。●●●●●矢板市社会福祉協議会、企業小学校との交流 科目「課題研究」にて、最寄りの小学校と協働で田植えや稲刈り、収穫した米を使った調理などに取り組む。●●市立西小学校、塩谷地区農業教育連絡協議会、栃木県教育委員会 特別支援学校との交流科目「課題研究」「総合実習」にて、特別支援学校の花壇整備やりんご狩りなどで交流。●●近隣特別支援学校 課外やいた軽トラ市のサポート花苗販売やミニSL運行など、学科ごとの出し物でイベントを盛り上げる。●●●●●矢板市商工会JAまつり参加地区の農業まつりにて、花苗販売、うどん・カレーの調理・販売などを実施。●●JA、認定農業者会中学校で矢高フェア開催市内を中心とした中学校に出向いて、各学科の学びに関する出前授業を実施。●●●●●市内を中心とした近隣中学校、栃木県教育委員会 市議会との意見交換会 矢板市議会が開催する高校生との意見交換会に参加。議員と共に将来のまちづくりのアイデアを議論。●●●●●矢板市議会 市長との意見交換 矢板市長が来校し、地域活性化につなげるための意見交換を実施。●●●●●矢板市長 部活動駅前イルミネーション装飾 雪の結晶の形のイルミネーションを製作・設置。県の「高校生未来の職業人育成事業」の指定の夜活動。電子技術研究部矢板まちづくり研究所、企業※農:農業経営科/機:機械科/電:電子科/栄:栄養食物科/社:社会福祉科敷地内にはりんご園や田畑があり、和牛やヤギの姿も。1910設立/農業経営科・機械科・電子科・栄養食物科・社会福祉科(2019年度入学生から介護福祉科)生徒数534人(男子330人・女子204人)進路状況(2019年3月卒業生)大学4人・短大2人専門学校42人・就職113人・その他17人栃木県矢板市片俣618-2 0287-43-1231 http://www.tochigi-edu.ed.jp/yaita/nc2/1910年に塩谷郡立農林学校として設立。1993年、学科再編を行い総合選択制専門高校となる。2011年に県立塩谷高校(普通科・社会福祉科)と統合。現在、5学科を設置し、他学科も学べる柔軟な教育課程により複雑化する社会で生きる力を育成している。15年に第9回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰。18年度に第8回キャリア教育推進連携表彰(文部科学省・経済産業省)奨励賞受賞。たレトルトカレーを開発したことがある。これをリニューアルし、地元の特産品を活用した新商品を開発・販売することで地域を盛り上げたいと、17年度、再び同校に協力の要請があった。市制施行60周年を記念する意味もあり、市内飲食店経営者、製造を担当する食品メーカーの他、矢板市出身で「やいた応援大使」を務めるタレントやカレー研究家などもメンバーに迎えての一大プロジェクトだ。そこに加わったのが栄養食物科の生徒8人。科目「課題研究」のテーマとし、半年以上かけて新たなご当地カレーの開発に取り組んだ。 そのプロセスは困難の連続だったという。支援マップ協力店への周知活動など、地域福祉への理解と連携の推進に取り組んだ。 これをはじめとする活動が高く評価され、同年、「キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」を受賞。「それによって方向性は間違っていないと確信できた」(菅野校長)と、同校の地域連携を加速させていく。県の各種研究指定事業に積極的に手を挙げ、予算確保にも力を入れるようになった。 また、高校生の若い力は地域課題の突破口になるのではないかと、地域も注目。矢板市商工会との連携・支援協定の締結や、農業教育支援を目的とした市農業委員会やJAなどの農業関係者による連絡協議会の発足など、各方面との連携体制整備につながった。18年度には、今後のまちづくりをテーマに、生徒が矢板市議会との意見交換や市長と懇談を行う機会も得た。 「地域から求められて活動する場合も、生徒にとってはすべて日頃の学びの実践の場です。ですから、地域に対し、『やってあげる』ではなく『学びの場を提供していただいている』というスタンスで連携しています」(菅野校長) 地域との関係性が強まるなか、長期間にわたる大きなプロジェクトに関わるチャンスが増えている。その代表例が新カレー開発プロジェクトだ。 約10年前、市商工会からの依頼により、同校栄養食物科が特産品のりんごを使っ地域を背負ってご当地カレーを開発図1 2018年度の主な地域活性化活動472019 MAY Vol.427
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