キャリアガイダンスVol.428
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年間指導計画を立てる 前ページの全体計画で立てた学校行事を中心に、資質・能力の育成に向けて事前・事後にHR活動を中心に教科横断で取り組む年間指導計画をつくる。上図のような月次別の一覧表に、月ごとに実施する内容を当て込んでいく。 「実は研修の班分けは、意図的に担当教科を分散しました。各先生が自分の教科で育成している力のなかで、今回立案した中心的な行事に結びつけられるものがあることを期待しました」 また、長田先生が特に意識してほし各教科・科目、総合的な探究の時間など月次の計画を考察する1・ 中心となる学校行事(体験活動)は既存の体育祭、文化祭、就業体験活動(インターンシップ)でも、創意工夫されたものでもよい2・ 事前・事後指導は入学から卒業までの長期にわたって捉え、その中からポイントとなるプログラムを、事前・事後指導として3コマ以上作成する3・ その事前・事後指導の教育課程上の位置付けは、特別活動、教科・科目等、どれを想定しても構わない4・ 地域の実態に合った特色ある取組を模索する5・ 発達の段階を十分に考慮するプログラム作成の条件【年間指導計画の条件設定】ホームルーム活動を「特活の中核」として機能させる前ページで策定した中心的な学校行事と、事前・事後指導をいつ、何の単元で行うかを、年間指導計画として一覧に作成。事前・事後のHR活動や教科との往還がポイントになります。中心的活動事前指導事後指導中心となる学校行事を何月に実施するか配置まず、中心となる行事をいつ行うかを置いてみる。その時期によって、関連する事前・事後のHR活動の議題や題材、各教科の単元を置くべき時期が見えてくる。事前・事後指導を何月に実施するか配置事前・事後指導は、特別活動の動機付けや定着化のための学習として、HR活動、教科・科目や総合でその目的に合致している単元があればつなぐ。「商店街で実施するリアルインターンシップが中心的行事なので、文化祭での活動や教科の学びもつながるから、それらを経て10月ごろに実施したいですね」「身に付けさせたい力は主体性、自己肯定感、他者を感じる力だから、事前・事後指導にもどれが当てはまるかマーキングしていこう!」自由設定月ごとに実施する内容を当て込んでいく誌上研修会122019 JUL. Vol.428
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