キャリアガイダンスVol.428
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HR活動の指導案を作成する集団としての「合意形成」と個人としての「意思決定」を実践Step1、2でまとめた全体計画と年間指導計画に基づき、また、生徒の実態も踏まえながら、生徒にとっての「合意形成」や「意思決定」の場となるHR活動の指導案を作成します。 HR活動の指導案作成でもワークシートを活用。沖縄の研修会では、先生たちが4チームに分かれ、12ページの年間指導計画を基に、2チームは「行事(商店街でのリアルインターンシップ)に向けて合意形成を図るHR活動」の指導案を、もう2チームが「行事(地域の子どもたちへの学習支援)のあとで自己の目標の意思決定をするHR活動」の指導案を作成した。 まずは何を目指して一連のHR活動に取り組むのか「題材」を設定。その際は「生徒の実態からどんな資質・能力を育むか」を考えることは言うまでもない。HR活動の指導案を作成、展開を考えてみる3〜4人のチームに分かれて、1または2いずれかの指導案を作成する1・ 中心的な学校行事に向けた事前指導として、クラスで何をするか全員で「合意形成」を図るHR活動の指導案2・ 中心的な学校行事を終えたあとの事後指導として、生徒が自己の目標の「意思決定」をするHR活動の指導案指導案作成の条件【指導案作成の条件設定】ワークシートで題材とねらいを定める誌上研修会※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.428)題材を設定する学習指導要領をしっかり把握して、全体計画や年間指導計画に沿って行う活動について、先のゴールまで見据えて題材を設定する。 学習指導要領のHR活動の12内容項目に当てはまるか題材設定の理由を練るその題材に挑む理由を「生徒がこうで、こんな力を育むため」と自校の実情を踏まえて明確にする。 特別活動の三つの視点から生徒の実態を捉えているか今日のワークは架空の生徒の実態を共有したけど、どの学校でもやるといいよね。教員の課題感や意識をそろえるためにも。指導のねらいを定める「~が身に付いている(~について理解している)」「~ができる(~している)」「~しようとしている」の語尾に落とし込むと、資質・能力の三つの柱に沿ったねらいになる。評価の観点を考える活動の評価も、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の評価規準に沿って行えるよう整理。この活動のみのねらいと短絡的に考えず、全体計画の目標も踏まえたいよね。育成したい資質・能力の視点で「特別活動」を捉え直す学びをつなぎ、未来へつなぐ 「特別活動」誌上研修会152019 JUL. Vol.428

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