キャリアガイダンスVol.428
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授業、探究、課外活動…学びをつなぎ、未来へつなぐ「特別活動」「今の勉強が、将来何の役に立つかわからない…」このような声を聞かれたことがあるのではないでしょうか。教科・科目の学びはもちろん、探究学習、課外活動など、教育活動全体を通じた学びを、進路選択やその先の将来にどのようにつなげていけばいいのか。 新学習指導要領の総則において「特別活動を要としつつ各教科・科目等の特質に応じて、キャリア教育の充実を図ること」と記されました。教科・科目の学びと自身を往還させながら、学校生活や実生活、そして一人一人の生徒の将来につなげていくことが要の役割だと捉えれば、特別活動の取組はとても大切な位置付けになってきます。では、特別活動の全体計画や年間指導計画を、いったいどのように考えていけばいいのでしょうか。 本特集では、文部科学省の長田 徹教科調査官に、特別活動の全体計画の立案からホームルーム活動の指導案作成まで、特別活動を要としてカリキュラムをデザインする研修会を実施していただきました。留意したいポイント、各教科・科目や総合的な探究の時間とのつながりの捉え方など、年度内の計画見直しや次年度の計画立案に向けて、ぜひ参考にしていただければ幸いです。 一人一人の生徒たち自身において、積み重ねてきた学びをつなげながら、「これまで」と「今」を「これから」につなげていく。そこには生徒の成長を願う先生方の働き掛けが欠かせません。教科書がないからこそ、先生方の熱意と思いが色濃く映し出される〝特別ではない〞活動。目の前の生徒の実態を見取りながら、じっくりと取り組んでみませんか?       山下真司(本誌 編集長)62019 JUL. Vol.428

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