キャリアガイダンスVol.428 別冊
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2Vol.428 別冊付録大規模な変化が見込まれる8.9%大規模な変化が見込まれる■異なる事業領域に進出し、新たな事業展開を図りたい ■現在の事業領域の延長で、事業を拡大していきたい ■現在の事業領域で、現事業を確実に継続していきたい ■その他 ■特に方針が定まっていないこれまでよりは大きな変化が見込まれるこれまでと同程度の変化を見込む変化しないこれまでよりは大きな変化が見込まれる43.5%変化しない8.5%これまでと同程度の変化を見込む39.1%100(%)806040200変化の度合(大)(小)28.914.557.951.08.029.79.039.31.652.48.126.01.452.715.71.51.21.20.20.20.10.10.80.8 かつて日本経済を牽引していた製造業は、2000年代あたりから勢いを失い、国際競争力も低下してきている。しかし、だからといって日本の製造業が衰退していく一方だと決めつけるのは早計だと、経営コンサルティング会社、経営共創基盤(IGPI)の平山喬之氏(ものづくり戦略カンパニー マネージングディレクター)は言う。 「かつては日本のメーカーが各種の世界企業ランキングなどで何社も上位にランク入りしていましたが、今ではすっかりそれらの名前は見られなくなりました。GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の台頭に見られるように、グローバルなレベルでは産業構造が製造業中心ではなくなってきていることもあって、日本のメーカーの国際的な存在感は低下してきています。とはいえ、私自身、コンサルタントとして多くのメーカーに関わるなかで感じるのは、日本の製造業は技術力も生産力も製品も本質的には弱くなっていないということです。力はあるがそれをうまく生かせていないことが現状の課題なのです」 決して日本の製造業のポテンシャル自体が低下しているわけではない。これを前提として、日本の製造業の現状とこれからをみていきたい。 まず日本の製造業をめぐる経営環境が大きく変化していること、その変化にうまく対応できていない企業が多いことは事実だ。図1をみると、半数以上の企業が「今後ビジネス環境の大きな変化が起きる」と見込んでいる。注目したいのは図2で、大規模な変化を見込んでいる企業ほど新たな事業領域への進出に意欲を示しているが、大きな変化を予見していない企業ほど現状維持に近い事業展開を考えているケースが多いということ。先んじて変化に対応しようとしている企業もある一方で、現状では時代の変化に追いつけていない、あるいは時代の変化をとらえられていない企業も少なくないことが垣間見える。ビジネス環境の変化への認識(製造業)ビジネス環境の変化認識と今後の事業展開の方向性と関係(製造業)図1図2取材・文/伊藤敬太郎日本の製造業が元気を失ってきていると言われるようになって久しい。確かに、ビジネス環境が激変するなかで製造業各社の経営は大きな転換点を迎えている。しかし、高校生の将来の進路として製造業がもはや有望ではなくなったというわけでは決してない。そこで、今、日本の製造業がどのように変わろうとしているのか、今後どのような人材が活躍するようになっていくのかについて、改めて整理してみたい。出所/経済産業省調べ(2017年12月)※「2018年版ものづくり白書」より出所/経済産業省調べ(2017年12月)※「2018年版ものづくり白書」より

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