キャリアガイダンスVol.429
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受け、彼女のためのPR映像の制作を開始。映像はネットを通して評判を呼び、全国的な映像制作コンペでの受賞にもつながります。 私たちはマイプロジェクトを始める高校生に、3つの問を投げかけます。 ① 何をしたい?(WILL) ② 何ができる?(CAN) ③ 誰のために?(NEED) 久実には山梨活性化のため行動する熱量(WILL)はありましたが、それをPRするIT技術がありませんでした。一方、映像・プログラミングというCANを得たあーやには、WILLがありませんでした。二人の出会いがお互いを補完しまン・販売したのは「おにぎりにぎろう」。広島県呉市には地域を魅力化するアパレルブランド「U.T.I.K.」、石巻にはファッションショー「夢見るCloset」など、高校生たちの独創性が光ります。 映像やプログラミングの分野も盛り上がっています。特に印象に残っているのは、写真整理アプリ「Photon」を開発したあーやです。彼女と出会ったのは、中学2年生の夏。ちょうどプログラミングを学び始めたばかりの頃でした。当時の彼女は「自分にはやりたいことがない」と言いつつも、そのことに劣等感を抱くでもなく、やりたいことが見つかるまでできることを増やす、とIT技術を磨いていました。 その後、高校生になったあーやは、山梨の魅力をブラジルなど世界に発信する久実に出会います。その出会いに刺激を 皆さんの身近に、高校生クリエイターはいますか?テクノロジーの進化により、高校生だって背伸びをすればプロと変わらない環境を手にできる時代が訪れました。今やSNSは、高校生クリエイターたちによる作品発表の場にもなっています。 全国高校生マイプロジェクトアワードの審査においては、高校生クリエイターの〈探究性〉が注目される傾向があります。「実現したい未来に向け、仮説を深め続けた」創作プロセスを通して、「学びを次へ活かそう」とする姿勢が身に付くためでしょう。 いくつか事例を紹介します。青森から世界平和を訴えかけるTシャツをデザイ認定NPO法人カタリバパートナー今村 亮1982年熊本市生まれ。東京都立大学卒。創業期からのディレクターとして、カタリ場事業、カタリバ大学、中高生の秘密基地b-lab、コラボ・スクールましき夢創塾、全国高校生マイプロジェクト事務局を手がける。文部科学省熟議協働員、岐阜県教育ビジョン検討委員会委員を歴任。2019年に独立し、桜美林大学で「ディスカバ!」立ち上げ中。慶應義塾大学にて非常勤講師を兼務。共著『本気の教育改革論』(学事出版)。高校生がクリエイターになる時代WILL-CAN-NEEDの問いかけ青森県「武器をにぎるな、おにぎりにぎれ」をスローガンに活動するりりのTシャツ高校生活の学びを発表するあーや(当時高校3年生)広島県呉市の高校生アパレルブランド「U.T.I.K.」11月からエントリー期間が始まる全国高校生マイプロジェクトアワード。全国192校から562プロジェクト2713人が集まる舞台には、高校生クリエイターたちの姿があります。映像・プログラミング・服飾・ゲーム、彼らの探究テーマはどのようにして誕生したのか? その舞台裏をのぞいてみましょう。522019 OCT. Vol.429

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