キャリアガイダンスVol.431
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が参加し、なかには保護者も一緒に参加するケースもあります。求人票だけで仕事や職場を決めるよりも、生徒自身の中に働くのだという実感が湧くように感じます」 仕事内容や働く現場を知る機会を与がないかを本人に最終確認させている。 「応募前職場見学会は、特に遠方の企業の場合は生徒や保護者にとっても送り出す私たちにとっても負担にはなるのですが、会社や職場の雰囲気は実際に足を運んでみなければわからないので、ミスマッチを防ぐためにもできるだけ行くよう推奨しています。現状では就職希望者の7〜8割 系に分かれて専門的に学ぶ2年次には、希望進路にかかわらず全員が参加する3日間のインターンシップや先輩の話を聞く会の他、県内で会社を経営する同窓会員との座談会や県主催の県内企業説明会を校内で実施するなど、就職に向けて意識を高めていく。3年次には、7月1日からの求人票の受付開始に先立ち、どこで働きたいか、どういった仕事がしたいかを詰めていく。さらに、先輩たちが書き残した「受験報告書」などを参考にしながら、企業を絞り込んでいく。そして、就職試験前には各社が実施している「応募前職場見学会」への参加を促し、ミスマッチえることに加え、SPIや一般常識の試験対策を行う朝学習や公務員試験対策なども実施。また、高卒の採用試験では面接が非常に重視されるため、面接や近年増えているグループディスカッションの指導は徹底的に行っている(ツール1)。夏休み期間には5回ほど勉強会を開催。昨年は30名近い生徒が参加した。1年次に生徒の特性を把握し、苦手は時間をかけて克服する※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.431)ツール1グループディスカッションのワークシート 「なぜグループディスカッションをするのか」という目的や評価ポイントからグループディスカッションの流れ、準備(対策)、チームワークを発揮するためのポイントなどまで、実践的なアドバイスも含めてコンパクトにまとめられている。「先輩の話を聞く会」は、1・2年生を対象に毎年3学期に開催。高校時代の取組や就職活動の苦労話から現在の仕事内容や社会人としての生活まで、卒業生がざっくばらんに語る。1年次3学期に行われる「産業現場見学会」では、各系に関係する現場を見学に行く。そのほかにも鹿児島中央駅前に建設中の高層ビルの現場を見学させてもらう(建築系)など、自分の目で見て確かめられる機会が多くある。7つのテーマ別に、グループディスカッションの頻出テーマをまとめた資料。勉強会では、「答えを出すことがゴールではなく、自分なりの考えをまとめ、発信し、仲間と協働して議論を進める力が試される」ことを生徒に伝えているという。372020 FEB. Vol.431

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