キャリアガイダンスVol.431
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もの進路選択行動への関わり方についてたずねた(図7)。 「行ったことがある」行動の1位は「子どもに合う分野をアドバイスする」(67 ここでは進学希望の保護者に子どりなことを書いてもらったコメントからも、「新しく導入される共通テストについて各大学の方針が不明確だったり、情報量が少ないこと」など、最新の入試制度の情報不足からアドバイスが困難と感じている様子がうかがえる。2位は「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから」(44%)と前回同様。フリーコメントにも「社会の変化が激しく、5年先の社会がどのようになっているか予測不能なため、大学を出ても仕事があるのか不安」などの声が上がっていた。3位も前回と同じく「家庭の経済的な理由で、子どもの進路の選択肢を狭めざるを得ないから」となった。 保護者に子どもの進路選択へのアドバイスの難しさの程度をたずねたところ(図5)、73%が難しいと感じており、うち「非常に難しい」の割合は22%で前回から2ポイントアップしている。 アドバイスが難しいと回答した保護者に理由をすべて選んでもらったところ(図6)、「入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから」が前回調査に引き続きトップで、46%から9ポイントアップの55%へと大きく増加、調査開始以来初めて半数を超えた。保護者に子どもの進路選択について気がか学校の進路指導の方針と考えが合わないことがあるから子どもと対立してしまいそうで怖いから子どもの相談に乗ったり、アドバイスするような時間の余裕がないから教師からの情報提供が足りないなど、高校が頼りにならないから子どもがアドバイスを望んでいないから子どもの人生を決めてしまうようなアドバイスをするのは気が引けるから子どもが何を考えているかよくわからないから子どもにアドバイスできる程、自分の生き方・考え方に自信がないから家庭の経済的な理由で、子どもの進路の選択肢を狭めざるを得ないから社会がどのようになっていくのか予測がつかないから入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから全体全体123002017年1286204060(%)調査数54.744.024.022.620.819.110.65.85.34.13.245.543.724.522.219.220.78.85.95.03.23.12019年(%)難しい・計2019年(n=1759)21.751.425.60.60.773.12017年(n=1722)19.651.927.80.20.671.4非常に難しいやや難しい難しいとは感じていないその他無回答難しい・計全体全体2019年 全体2017年 全体※「2019年全体」降順ソート保護者保護者子どもの進路選択へのアドバイスの難しさ (保護者/単一回答)図5アドバイスが難しい理由 (保護者:図5=アドバイスが「非常に難しい」「やや難しい」回答者/複数回答)図6難しいと感じる理由トップは「入試制度を知らないから」5割の保護者が具体的な受験校をアドバイス。2年前より大幅増3.24.15.35.810.619.120.822.624.044.054.7全体12862019年子どもの進路選択へのアドバイスと関わり方アドバイスが「難しい」保護者73%うち「非常に難しい」が22%不安な入試の情報収集を中心に進路選択行動に関与を強める保護者482020 FEB. Vol.431

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