キャリアガイダンスVol.431_別冊
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自分を大人だと思う将来の夢をもっている自分の国に解決したい社会課題がある自分は責任がある社会の一員だと思う自分で国や社会を変えられると思う日本(すべてn=1000)インドインドネシア韓国ベトナム中国イギリスアメリカドイツ社会課題について、家族や友人など周りの人と積極的に議論している 辰野氏は、「だからこそ教育の果たす役割が重要になる」と言う。国内外の課題を解決するために語学力やスキル以上に重要なのが、他者と協働して社会課題に立ち向かうためのマインドや自信。これをどう養えばいいのだろうか。 その一つのヒントとなるのが、GiFTが提唱するグローバル・シチズンシップ教育(図5)だ。 「私たちのプログラムでは、まず自分と向き合って、自分が何にモヤモヤし、ドキドキするのかということをしっかりと味わい、受け入れることを何より大切にしています。自分の感性、自分の価値観、自分がどう生きたいのかということを理解し、自分とつながることができれば、世界がどのように変化しようが自分の幸せをつかむことができるはずですから。そのうえで、対話を通して仲間たちがどのような価値観や考えをもっているのかを知り、次にお互いのそれぞれ異なる志を重ね合わせて、多様性の中から新たな価値を生み出し、具体的な社会参画へとつなげていくというプロセスで、しっかりとした自分の軸をもって社会の課題に取り組むことのできる人材を育てています」 これまでの学校教育では、与えられた問いに対してあらかじめ存在する正解やゴールを求める教育が主流だった。しかし、マインドや自信を鍛えるには、まずは自分や他者を知り、受け入れ、自分自身の内側や感性から問いを立てて答えを創っていくというプロセスが欠かせない。これからの正解のない世界で生きていくためには、誰もがこのサイクルを回し続けていくことが大切になると辰野氏は言う。 「自分と向き合うにはマインドフルネス(瞑想)などの方法もありますが、自分が普段いるコンフォートゾーン(居心地のよい場所)から社会や世界に飛び出し、『自分とは何か』を問われる環境に身を置くことも、きっかけとしては大きな意味をもつと思います」 『自分で世界を変えよう』というマインドや自信をもった若者をどれだけ育てていけるかが、今後の日本の教育の大きなテーマだ。そのため、大学教育も今、変わりつつある。PBLや留学、海外研修、海外インターンシップなど体験型の学習に力を入れている大学も増加。体験を点で終わらせず、継続的に主体性や意欲を喚起するプログラムなども工夫されるようになってきている。そういった学びが得られるかどうかもこれからの大学選びにおいては重要なポイントになっていくだろう。国別に見る17~19歳の意識GiFTのグローバル・シチズンシップ教育図4図5出典/日本財団「18歳意識調査『第20回─社会や国に対する意識調査─』 ※調査対象は各国の17~19歳STEP1自己を知る、受け入れるSTEP4社会に参画し、還元するSTEP3共に取り組み、創るSTEP2他者を知る、受け入れる地球民志4Vol.431 別冊付録

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