キャリアガイダンスVol.432
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として、予測不可能な未来社会を自立的に生き、社会の形成に参画するための資質・能力を一層確実に育成することが求められており,それに対応し、学校教育も変化していかなければなりません。」 Society5.0ともいわれる新たな時代を生きる生徒たちに必要な資質・能力を育んでいくために、教育活動のアップデートが問われています。と同時に、「なぜ」「何のために」を学校と社会が一体となって考える機会をもつことが求められているようにも感じています。前年踏襲という組織風土が根強いのは、学校も企業も同じです。しかしながら、変化を機会として捉え、新たなチャレンジに取り組む組織には「ビジョン」「対話」「協働」「失敗を恐れず前に踏み出す勇気」、そして「社会は変えられるというワクワクした思い」があります。 本特集は、中学校の学校改革、そして企業の組織改革からのアドバイスを踏まえながら、先生方の思いを重ね合わせた学校づくりにどう取り組んでいくか、考えるための補助線にしていただければと思い企画しました。そして「教育こそが日本の未来を変えていく」という熱量にあふれる方々からのエールをお届けするとともに、10年後の学校とは? 教育の姿とは? そして教師の在り方とは? を考えるきっかけにしていただければと思っています。 最後に、今、全世界を震撼させている新型コロナ禍。全国の学校がその対応に追われ、先行きの見えない中で迎えた新年度。戸惑いと不安に包まれている今こそ、そもそも「学校とは」を考えてみませんか。未来の学校の姿は、先生方の思いの中に描かれます。すでに始まっている未来だと思います。山下真司(本誌 編集長)72020 MAY Vol.432

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